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News Release

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平成9年8月4日

オゾン破壊係数0のHFC系新冷媒(R407C)を採用した パッケージエアコン「システムフリーZ」を発売

                                            株式会社 日立製作所
                        日立冷熱株式会社

 日立製作所と日立冷熱は、現在パッケージエアコン「システムフリー」で使用し
ているHCFC(ハイドロ クロロ フルオロ カーボン:オゾンを破壊する塩素原
子(C1)を含む)系冷媒(R22)の代替冷媒として、HFC(ハイドロ フルオロ
 カーボン:オゾンを破壊する塩素原子(Cl)を全く含まない)系新冷媒
(R407C)を採用した、パッケージエアコン「システムフリーZ」を発売しま
す。 
  新冷媒を採用した第一弾として、平成10年1月から、ビル用マルチエアコンで
ある「セットフリーFS」シリーズの室外ユニット(28KW以下)4機種及び、て
んかせ4方向タイプを含む、室内ユニット5タイプ45機種を発売し、平成12年
度中に、パッケージエアコン全てに新冷媒を採用する予定です。

 R407Cは、オゾン破壊係数(ODP)が0の新冷媒ですが、三種混合
(HFC32/125/134a=23/25/52wt%)の非共沸(*)な冷媒で
あるため、単一冷媒であるR22と比べ、温度の変化に伴う組成変動によってエア
コンの性能低下をおこす傾向があり、実用化に向けた課題となっていました。
 本シリーズにおいては、混合冷媒の組成変動を抑えた新しい冷凍サイクルを開発
するとともに、新型スクロール圧縮機の開発、高性能熱交換器の採用などにより効
率を向上させています。
  「システムフリーZ」の開発コンセプトは、オゾン破壊係数が0のHFC系新冷
媒を採用する「環境保護」と、当社のパッケージエアコン「システムフリー」のコ
ンセプトである「Personal Saving System」(P・S・S)の継承と拡大です。
業界トップクラスの低騒音、省工事・省メンテナンス化、システム性の充実に加え、
室内ユニットの防カビフィルター採用による「クリーン・健康」、「コンパクト・
軽量化」、伝送線配線総長の延長などを行っています。
 「システムフリーZ」の名称は、「システムフリー」のコンセプトを継承した製
品であることと、新冷媒であるR407Cのオゾン破壊係数が0であることから
ZERO(ゼロ)の頭文字「Z」をとって名付けたものです。
  R407Cの採用により効率の向上、信頼性確保などを図ったため、標準価格は、
室外ユニットと室内ユニットとの組み合わせベースで、約15%程度アップします。
  なお現在、R22を採用しているスクロール冷凍機、スクリュー冷凍機、チラー
ユニット等も、HFC系の新冷媒に切り替えていく予定です。
(*) 非共沸:混合物質において、その組成を形成する各物質の沸点が各々異なる
      こと。

〈「システムフリーZ」の概要〉

(1)室外ユニット(「セットフリーFS」シリーズ)の仕様と価格
型      名   140型(5.0)   160型(6.0)   224型(8.0)   280型(10.0)
(馬力相当)   
型  式       RAS−P140FS  RAS−P160FS   RAS−P224FS  RAS−P280FS
冷房能力(kW)    14.0         16.0          22.4         28.0
暖房能力(kW)    16.0         18.0          25.0         31.5
標準価格(円)  1,500,000    1,740,000     2,074,000     2,208,000

(2)「システムフリーZ」の組み合わせ価格の代表例
室外ユニット(「セットフリーFS」シリーズ)280型(10馬力相当)      
                                 型式:RAS−P280FS      2,208,000円
室内ユニット((「てんかせ4方向」タイプ)80型(3馬力相当)
[化粧パネル、リモコン含む]        
                                 型式:RCI−P80K × 4台1,656,000円
合  計 (税別)                                           3,864,000円



                                 
         
                              以 上 


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