日立製作所は、除湿機能に加え、独自の温風乾燥機能により、約２kgの洗濯物な
ら約９０分で衣類を乾かせる業界一の衣類乾燥能力を実現した除湿器「湿気番 速
乾名人」を９月１１日より発売します。

　平成９冷凍年度の除湿機の需要は、堅調に推移し５５万台(１１４％伸)と見込ま
れています。
　除湿機の普及状況をみると、北陸・東北地方の一部で高い普及率を示しています
が、全国的には約１６％の普及率で、今後の伸びが期待されています。
　日本の気候は梅雨期を筆頭に、秋雨、台風、降雪、春雨と年間を通じて雨が多く、
湿度が高い上、近年の住宅環境は高層マンションや住宅の密集化などで日当たりが
悪く、住宅構造も高気密、高断熱化が進んでいます。 
  特に、単身者や共働き世帯では住まいを閉めきりがちで、室内に湿気がこもりや
すくなります。こうした環境は、カビ・ダニの繁殖や結露発生の原因となり、住ま
いや家具を傷めるほか健康面への影響も懸念されます。
　一方、単身者や共働き世帯の増加で、洗濯物を室内で干す人が増え、湿害要因の
増大にもなっています。そこで除湿機には湿害防止のほか洗濯物の乾燥機能も求め
られています。

　今回発売する製品では、除湿機の基本機能である除湿機能に、ヒーターによる温
風を伴った乾燥機能を付加して“除湿しながら乾燥”する乾燥サイクルを実現しま
した。衣類乾燥に要する時間を約６０％短縮し、約２kgの洗濯物を約９０分で乾か
します（当社現行品「ＲＤ−５６２０Ａ」比）。
　また、降雪地区にみられる不快な低温高湿状態（例：室温１０℃、湿度約８０％）
から室温１５℃・快適な湿度約５０％の状態にする所要時間を、従来の約１／３で
ある３０分に短縮しました（当社現行品「ＲＤ−５６２０Ａ」比）。
　さらに、ヒーターを付加していることにより、雨や雪の日といった温度の低い時
には、小部屋や脱衣所の除湿をすると同時に温風による暖房を兼ねることができま
す。全ての運転モードでタイマー制御ができ、切り忘れを防止します。

＜標準価格及び発売日＞
商　品　名      型　　式     標準価格(税別)   発売日      月産台数 
除  湿  機 　   RD-5630K      50,000円      9月11日      6,000台 

「湿気番 速乾名人」      

【主な仕様】　　　　　　　　　　　　　　　　　（５０／６０Ｈｚ）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以　上