日立製作所は、このたびビデオ映像中の映像シーンの切替わりを自動認識し、ま
た、映像中の人物、物体を検出する高度な映像認識システムをパソコン上で開発で
きるソフトウェアライブラリ「Mediachef Component for Video」(メディアシェ
フ コンポーネント フォア ビデオ)を製品化し、6月13日より販売を開始しま
す。
「Mediachef Component for Video」では、映像を扱う業務システムを開発する
上で必要となる侵入物自動監視やシーン切り替わり点の高速検出など、特徴的な7
種類の映像認識機能を提供します。本ソフトウェアを使用することにより、従来、
専用のハードウェアやソフトウェアを特注しなければならなかった無人監視装置や
映像検索システムなどの業務用映像認識システムを、パソコン上で簡単に開発でき
るようになります。
近年MPEG圧縮技術やマルチメディアCPUの登場などといった技術革新によって、ビ
デオ映像がコンピュータ上でも容易に取扱うことができるようになってきました。
しかし、ビデオ映像中のどの部分に何が録画されているのかを、すぐに探し出した
り、映像の一部を取り出して編集するには、再生・巻き戻しといった煩雑な操作が
必要でした。
当社では、平成2年よりビデオ映像の認識技術に関する研究を行ってきており、
平成7年7月には研究成果の映像認識技術を簡素化して組み込んだ、一般家庭ユー
ザーにも簡単に取扱える映像編集ソフトウェア「Mediachef/CUT for WindowsR」
を販売し、財団法人ソフトウェア情報センターが主催するソフトウェア・プロダク
ト・オブ・ザ・イヤー'96(ソーシャル/ライフ分野)を受賞する等、各分野で好
評を得ています。
また、業務向けには、平成7年9月に人の目での発見が難しいサブリミナル映像を
自動的に検出するソフトウェア「Mediachef/SUBLIMINAL」を販売し、放送局にて
利用されています。
今回発売する「Mediachef Component for Video 」では、すでに「Mediachefシ
リーズ」で採用してきた映像の切替わりを自動認識する技術を核に、新たに侵入物
監視や映像中の色の変化を捉えての物体検索、字幕挿入場面の検出等、7種の機能
をライブラリ形式で提供します。これにより、従来、特定のハードウェアや特注の
ソフトウェアなどが必要であった無人監視装置や映像検索システムなどを、パソコ
ン上で簡単に開発できるようになります。また、特に放送局やプロダション、警備
会社などプロフェッショナルユースにも使えるよう、業務用ハードウェアのサポー
トなど各種カスタマイズにも対応しています。
【動作環境】
映像認識ライブラリ「Mediachef Component for Video 」は、現在WindowsR95
上での動作を確認しています。 動作環境はそれぞれの認識機能によって異なります
が、以下に全機能を利用する場合の最低動作環境を示します。
[OS] MicrosoftRWindowsR95が動作するパソコン
[CPU] PentiumR 166MHz以上
[メモリ] 16MB以上 (32MB以上を推奨)
【価格・出荷時期】
Mediachef映像認識ライブラリ「Mediachef Component for Video」
・ 参考価格: 開発者用Mediachef Component for Video 認識機能 基本コンポー
ネント:10万円より。各種カスタマイズ内容、ライセンス条件については個別
に対応。
・ 出荷開始予定時期:平成9年 8月より。
【他社商標に関する表示】
・ Microsoftは、米国Microsoft Corp.の登録商標です。
・ Windowsは、米国Microsoft Corp.の登録商標です。
・ MicrosoftR WindowsR 95は、米国Microsoft Corp.の商品名称です。
・ MicrosoftR WindowsR 95の正式名称は、MicrosoftR WindowsR 95
Operating Systemです。
・ Pentiumは、米国インテル社の登録商標です。
【ホームページ】
http://www.hitachi.co.jp/soft/media/
6月27日から参照できます。
以 上
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