日立製作所は、このたび、SOHO(Small Office Home Office)向け小型低価格ル
ータ「SR5」、センター側ダイヤルアップ接続用アクセスサーバ「NA500C」及び100
メガ光イーサネット対応LANスイッチ「HS140」、小容量ATMスイッチ「AN50」など、
SOHOに代表される小中規模オフィス向けに各種ネットワーク製品を製品化し、5月22
日より販売を開始します。

　近年、パソコンの高性能化、電子メールの日常化、さらにWWWに代表される大容量
通信を必要とするアプリケーションの普及に伴い、オフィス内イントラネットの高
速化、リモートオフィスやモバイルパソコンからのイントラネットアクセスなど、
ますますネットワークの高速化、広域化が必要とされています。また、大規模オフ
ィスに限らず、小規模オフィスや家庭内オフィスといった、いわゆるSOHOからのイ
ントラネット/インターネットアクセスを低コストで、かつ高速に実現したいとの要
求も高まっています。こうした中、既存LAN設備をそのまま継承しつつ帯域を拡張す
るのに有効なLANスイッチや、SOHOからの高速アクセスを実現する低価格ルータ、多
数のリモートサイトからのアクセスを電話やISDN回線によって受け付けるアクセス
サーバなどの需要が高まっています。

　当社では、従来よりイントラネット/インターネットを構築するための基幹ネット
ワーク製品として、業界最大の20ギガビット/秒のスイッチング容量を持ち、業界に
先駆けてATMフォーラムの最新標準をサポートした企業向け高信頼ATMスイッチ
「AN1000シリーズ」や100メガイーサネット対応のLANスイッチ「HS150」、セキュ
アなルータ「NPシリーズ」などのLAN/WAN関連の各種ハードウェアを販売してきま
した。

　今回、当社の企業情報ネットワークシステムコンセプトSeamlessPLANETに基づき、
従来から提供している大容量、高速、高信頼ネットワーク製品に加え、SOHOに代表
される小中規模オフィス向け製品を中心に製品ラインアップ強化を図りました。
　SOHOやモバイルパソコンからの、イントラネットへのダイヤルアップアクセスを
可能とする製品群として、SOHO向け小型低価格ルータ「SR5」と、センター側でISDN
のBチャネルを最大46チャネル収容可能なネットワークアクセスサーバ「NA500C」を
発売します。「SR5」はISDN Bチャネルを2回線束ねて利用できるバルク伝送が可能
で、かつ複数のパソコンをLANとしてインターネットに接続する際に、一つのグロー
バルアドレスで接続可能とするNAT(ネットワークアドレス変換)機能内蔵の小型ルー
タです。
　また、高速LANスイッチ「HSシリーズ」では、100メガの光イーサネット(100BASE
-FX)対応の新製品「HS150-3」及び「HS140」を追加すると共に、低価格LANスイッ
チ「HS10」を発売します。「HS150-3」及び「HS140」は光ファイバーにより最大
2kmまでの伝送を可能とする100BASE-FXに対応し、バックボーンとして100メガイー
サネットを利用することが可能となり、小中規模ネットワークの高速化を容易に実
現することができます。「HS10」は11万5千円という低価格のLANスイッチであり、
既存のHUBと置き換えることにより簡単にワークグループの高速化を実現します。
　さらに、リモートオフィスにおいてLANなどのデータに加え、音声ネットワークを
統合するATM WANスイッチ「AN50」と、PBXなどで構成される既存の音声ネットワー
クを効率よく多重化し、ATMネットワークに統合可能とするATMアクセスユニット
「AU100」を新たに提供開始します。


　当社では今回販売を開始するネットワーク製品をあわせて2年間に10万台を販売目
標としています。また、「HSシリーズ」については、「HS150」を中心に、既に日本、
米国、ドイツ、フランスの各国7ベンダに対しOEM供給が決まっており、新製品につ
いてもOEM供給ビジネスを全世界に向けて推進していきます。

　なお、今回の新製品は、本年6月4日〜6日まで日本コンベンションセンター(幕張メ
ッセ)で開催されるNetWorld+Interop97 TOKYOに出展します。


<今回発表の主な製品の価格および出荷開始時期>

<他社商標に関する表示>
・ イーサネットは富士ゼロックス社の登録商標です。




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