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News Release

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平成9年5月19日

WLLシステム「RN1000」を製品化

−PHS技術を採用、アジア市場に本格参入−

 日立製作所は、このたびPHS(Personal Handyphone System)技術をベースに
したWLL(ワイヤレス・ローカル・ループ)システム「RN1000」を製品化し、
1997年5月26日より、まずアジア市場向けに販売を開始します。なお、「RN
1000」は6月9日よりシンガポールの国際展示場で開催されるアジアテレコム
’97で出展を予定しています。

 多くの発展途上国では、経済の発展に伴う電話需要が増加し、電話普及率の向上
が大きな課題となっています。電話網を拡張するための電話線敷設工事は、長い期
間と膨大な投資が必要となりますが、基地局から各家庭までを無線化することで電
話線敷設工事の省力化が図れるWLL(ワイヤレス・ローカル・ループ=無線による
加入者網)が、電話設置待ち時間を短縮化させるソリューションとして注目されて
います。

 今回、製品化した「RN1000」は、無線部分について通話品質に優れ、電波
資源効率の高いPHS技術を採用し、地域の特性に応じた柔軟性のあるシステム構
成と、工事、保守の容易性を実現しています。

 「RN1000」は、具体的には基地局制御装置(CSC:Cell Station Controller)、
遠隔装置(RU:Remote Unit)、基地局(CS:Cell Station)から構成されています。
基地局制御装置は、加入者線交換機とWLLネットワークとのシグナルまたはプロ
トコルを相互に変換します。遠隔装置は、サービス地域に設置して複数の基地局を
収容します。基地局は、各家庭の加入者端末(PS:Personal Station)と無線通信
を行います。
 「RN1000」は既存の加入者線交換機に接続する方式を採用しているため、
既存の電話設備を生かしつつ、新たなWLL網を構築することができます。また有
線に比べて回線当たりの加入者数を多く収容することが可能であるため、有線と同
等のネットワークサービスや通話品質を実現できます。システムの加入者収容数は、
加入者線交換機とのインタフェースがアナログ回線(2線)のとき最大900、ディジタ
ル回線で最大1,500加入です。さらに加入者線交換機に複数の「RN1000」を
接続することにより、加入者線交換機に匹敵する収容能力まで回線数を増やすこと
も可能です。


【販売目標】
今年度は30システム、来年度以降は50システム。



                                                              以  上




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