このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。 |
平成9年4月16日
水道直結ブースタポンプ給水ユニット
「日立ダイレクト・ウォータエース」 《スタンドタイプ》を発売
日立製作所は、マンション、ビル等建物の直結給水に使用する水道直結ブースタポ
ンプ給水ユニット「日立ダイレクト・ウォータエース」<スタンドタイプ>13機種
を製品化し、平成9年6月1日より受注開始します。
本製品は、ポンプ、圧力タンク、制御盤などの構成機器を屋外設置可能な自立形B
OXに収納したコンパクトタイプで、大幅な省スペース化(据付面積:当社床置タイプ
比1/2)、静音化(当社床置タイプ比−8dB(A))を図りました。
従来、マンション、ビル等中高層建物への給水は受水槽方式をとっていましたが、
受水槽の構造や管理の不備による衛生面の問題、また受水槽設置の為の場所が必要と
なるなど様々な問題を抱えていました。
直結給水方式は、水道配水管から給水末端までを直接結ぶ方式で、安全な水を供給
でき、また配水管圧の有効利用による省エネ効果があることから、各方面より注目さ
れています。大阪市では平成7年3月、東京都では平成7年10月から中高層建物へ
のブースタポンプによる増圧直結給水(直結加圧給水など呼び方は事業体によって様
々)が導入されていますが、厚生省の導入指針に基づき平成9年4月より札幌市、神
戸市、高岡市でも導入が開始されるなど、今後全国的に導入する事業体が増加する方
向にあります。
この様に、増圧直結給水が増加していくなかで、敷地を有効に活用したい、建設
コストを下げたい等の理由で、ブースタポンプを機械室ばかりではなく、建物の側
壁や軒下などの狭い所に設置したいというニーズがたかまっています。
本製品は、新開発の小型水冷式モートル搭載多段ポンプの採用、およびユニット配
管を最短にするため仕切弁と逆止弁をそれぞれ配管内部に組込み、内蔵化するなどの
工夫で大幅な省スペース化を図るとともに、遮音効果の高い自立形BOX内に収納し
、屋外設置化と静音化を図ったため、建物の側壁、軒下、階段室など狭い場所にも設
置できます。
また、生活に直結した水道水を安定供給するために、当社のポンプ・制御技術を結
集して、断水回避機能や推定末端圧力一定制御など特長ある製品にしています。(関連
特許 申請中含み17件)
さらに、円滑なコンディションを維持する定期メンテナンス契約、24時間自動監
視する遠隔監視システム契約などを推進しています。
<商品の特長と利点>
(1)省スペース
モートルの周りを水が流れる構造で冷却効果を高めた小型の水冷式モートル搭載多
段ポンプ、および配管内に組み込むタイプの仕切弁、逆止弁を採用し、自立形BOX
内にコンパクトに収納することで大幅な省スペース化を図りました。
〔奥行300×幅1,000×高さ1,695mm(逆流防止器組込形)(据付面積:当社床置タイプ比1/2)〕
また、ユニットは屋外設置可能な自立形で、奥行300mmと薄形ですので、建物
の側壁、軒下、階段室など狭い場所にも設置できます。
(2)静音化
ポンプ、圧力タンク、制御盤などの構成機器を遮音効果の高い自立形
BOXに収納して、−8dB(A)の静音化を実現しました。〔最大水量使用時3.7kW
機種45dB(A) {当社床置タイプ53dB(A)}〕さらに夜間等の小水量時には「推定
末端圧力一定制御」*1により回転数を下げて運転しますので、一層の低騒音化が
図れます。
(3)省メンテナンス(フロースイッチレス*2)
流入側および吐出側の圧力と運転周波数を監視し、小水量を検知する方式により
フロースイッチを不要としました。機械接点が無くなり、メンテナンスが更に容易
となります。
(4)断水回避機能の充実
ユニットの故障による断水を極力回避するため、制御コントローラ、漏電ブレーカ
、インバータ、ポンプを各々2個搭載し、相互監視を行う2重系のシステム*3とし
ました。これにより、一方が何らかの原因で停止した場合でも、他方がバックアップ
運転を行い、運転を継続します。また、万一の圧力センサの異常時には、モートル
負荷電流制御*4に切り換え、ポンプを停止することなく、吐出圧力一定制御を行
い、運転を継続します。
(5)省エネルギー
配水管圧力および使用水量に応じて、ポンプの回転数を変化させ、使用末端圧力を
ほぼ一定にする「推定末端圧力一定制御」*1を採用。また、締切運転を一定時間
検出した時には、回転数を下げる「低速スタンバイ運転」*5を行います。これら
により消費電力が少なく省エネ効果の高い運転を実現します。(吐出圧力一定制御
に較べ約10〜15%省エネとなります。)
関連特許 特許登録済(2件) *1,*2
特許申請中(15件) *3,*4,*5,他
<サービス体制>
(1)定期メンテナンス契約
定期メンテナンス契約を結ばれますと、年2回の定期点検で細部にわたり重要ポ
イントをチェックし、傷んできた部品を交換したり、円滑なコンディションを維持す
るための調整を行います。又、万が一不測の事態が発生した場合は24時間対応をい
たします。
(2)遠隔監視システム契約
オプションの自動通報装置を搭載し、遠隔監視システム契約を結ばれますと、給
水ユニットの異常時には電話回線を通じ異常信号が24時間監視を行っている監視
センターへ自動通報されます。異常発生時にはいつでもサービス員が出動します。
日立ビル設備監視・エレベータ監視専用回線との共用もできます。
(3)緊急事態に対して、ご相談に応じる『24時間テレフォンサービス』も実施。
<製品仕様>
項 目 内 容
機種範囲;ユニット口径:25〜50mm 電動機出力:0.75〜3.7kW
吐出し量:〜0.4m3/min 全揚程:〜 60m
制御方式;推定末端圧力一定制御(吐出し圧力一定制御も設定可能です。)
逆流防止器;減圧式逆流防止器(二重式逆流防止器もオプションでご用
意致します。)
運転方法;自動交互運転(ポンプ2台)
適用基準;設置場所:屋外および屋内
取 扱 液:水道水 0〜40℃周囲温度:0〜40℃
使用電源;3相 AC 200V±10% 50/60Hz±5%
ポンプ; 水冷式モートル搭載多段ポンプ(ステンレス鋼板製)×2台
圧力タンク;10リットル ダイヤフラムタンク(鋼板製接液部樹脂ライニング)
×1個(吐出側)
始動・停止方式;ソフトスタート、ソフトストップユニット構造;屋外防雨構造自立形
制御盤;主要器具:コントローラユニット(インバータ内蔵)、漏電遮
断器、直流リアクトル(高調波抑制)、安定化電源
盤面表示:吐出圧力、流入圧力、運転周波数、電流、始動頻
度、積算時間、積算始動回数、各種エラーメッセー
ジより選択表示
外部端子:1・2号故障(吐出圧力低下を含む)、
1・2号漏電、流入圧力低下
過負荷保護:インバータ内蔵の電子サーマル
始動頻度抑制:ディレータイマ
故障バックアップ:故障飛び越し
塗装色;マンセル5Y7/1・・・自立型BOX、ポンプ、制御盤、圧力タンク
(ステンレス部など無塗装部除く)
注)製品改良等の理由により製品仕様、寸法、構造等は変更する場合があります。
以 上
WRITTEN BY Secretary's Office
All Rights Reserved,
Copyright (C)
1997, Hitachi, Ltd.
|