| HITACHI HOME | UP | SEARCH | HITACHI

News Release

このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。


平成9年4月15日

モジュール組合わせタイプの生化学自動分析装置を業界で初めて製品化

−2種類の標準モジュールの組合わせにより、最適なシステムソリューションを提供−

 日立製作所は、このたび、血液や尿中の酵素、脂質・糖などの成分濃度を測定す る生化学自動分析装置として、業界で初めて、検体(測定する患者の血液や尿)数が 多い基本分析に適した多検体処理モジュールと、検体数の少ない多項目分析に適し た多項目モジュールを組合わせることで、各医療施設のニーズに応じた最適な分析 システムの構築を実現する生化学自動分析装置「7600形シリーズ」を製品化し、 4月16日より発売します。
 本シリーズでは、複数の業務を1つのシステムに統合することで、検体や作業の 流れを一本化できるなど、検査効率の向上を図ることが可能です。

 生化学自動分析装置は、体液中の特定成分の濃度を自動的に測定する装置です。  近年、医療技術の急速な進歩に伴い、病院や検査センターなどの臨床検査室にお いては、各種分析装置が導入されており、なかでも血液や尿の中の成分で内臓の疾 患を把握できる自動分析装置は、規模を問わず、医療施設にとって必要不可欠な装 置になっています。
 一方、最近の病院や検査センターを取り巻く環境は、国家的な医療費抑制策など の影響により、非常に厳しいものになっています。そこで、ランニングコストの低 減、業務の効率化、コストパフォーマンスの向上、ダウンサイジングなどが大きな 課題となっています。
 当社は、このようなニーズに対応し、各医療施設の必要とする検体の処理能力や 効率性、経済性、設置スペースなどに適した分析システムとして、高効率な検査を 実現する組合わせタイプの生化学自動分析装置「7600形シリーズ」を製品化し ました。

 本シリーズは、業界初のモジュールアッセンブリ(組合わせ)方式のシステムです。  今回、検体数が多い基本分析に適した多検体処理モジュール(Dモジュール)と、 検体数が少ない多項目分析に適した多項目モジュール(Pモジュール)を開発し、 2種類のモジュールを組合わせることで、従来は1つの臨床検査室に業務用途に応 じて複数台設置していた自動分析装置の統合を実現しました。これにより、各医療 施設に最適なシステムを提供することが可能です。
 また、一つの検体を複数の装置に流すため繁雑で手間のかかった検査業務におい て、検体の流れ、作業の流れを一方向化し、かつ他社に先駆けた検体ラック制御方 式を採用することで、検査業務のスピードアップを図ることも可能です。
 さらに、従来システムと比較し、デッドスペースを平均で約30%低減するとと もに、コストのかかった搬送ラインでの接続が不要となるなど、省コスト・省スペ ースを実現します。

 今回は、標準タイプとして、処理能力1600テスト/時から6400テスト/ 時までの4タイプを製品化します。最大同時分析項目数は86項目で、幅広い分析 項目をカバーすることができます。さらに、検体ID付属装置、電解質分析付属装 置を付加することも可能で、なかでも電解質分析付属装置では、300検体/時の 処理能力を有するモジュールを最大2モジュールまでシステムに組み込むことがで きます。

<標準構成価格>
       製品名                      製品構成              標準価格
7600-020形自動分析装置  Pモジュール2台                  5,100万円
7600-110形自動分析装置  Dモジュール1台Pモジュール1台   8,200万円
7600-210形自動分析装置  Dモジュール2台Pモジュール1台  10,800万円
7600-220形自動分析装置  Dモジュール2台Pモジュール2台  14,200万円

以 上


WRITTEN BY Secretary's Office
All Rights Reserved, Copyright (C) 1997, Hitachi, Ltd.