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平成8年7月25日並列コンピュータ"SR220"シリーズのラインアップを強化
−世界最高速のハイエンドモデルと省スペースを実現した コンパクトモデルを追加−
日立製作所は、このたび、並列コンピュータ「SR2201」シリーズに最大プ ロセッサ構成2,048PE*で、世界最高速**(約600GFLOPS***)の演算処理性能 を実現したハイエンドモデルと、研究室やオフィスなどでの利用に適したコ ンパクトモデルを製品化し、7月29日より販売を開始します。 *PE(Processing Element): 処理装置 **世界最高速:LINPACK ベンチマークテスト実効性能による ***GFLOPS:浮動小数点演算を1秒間に約10億回実行可能な性能 近年、大学や研究機関、また、自動車・電機・建設・化学・石油探査等の 産業分野において、高性能モデルからエントリーマシンまで幅広い性能レン ジの並列コンピュータが求められています。また同時にこれらのコンピュー タに対してはスケーラビリティや優れたコストパフォーマンスのニーズも高 まっています。 当社では、科学技術計算分野向けの並列コンピュータとして、平成6年6月 に「SR2001」シリーズ(8PE〜128PE)を製品化し、平成7年2月に同シリーズ にエントリーモデル3機種(4PE$8PE$16PE)を追加しました。また、同年6月 に「SR4300」シリーズ(2PE〜128PE)を製品化し、さらに、同年7月に 「SR2201」シリーズ(32PE〜1,024PE)を製品化し、ラインアップの拡充を図 ってきました。 そこで今回、「SR2201」シリーズのハイエンドモデルとして、従来シリー ズ(32PE〜1,024PE)に、新たに最大プロセッサ構成2,048PEで、世界最高速 (約600GFLOPS)の演算処理性能を実現した機種を追加しました。 また、搭載可能なプロセッサが8PE〜64PE(演算性能は2.4GFLOPS〜 19.2GFLOPS)のコンパクトモデルもラインアップしました。。本モデルは、 従来の「SR2201」と比べて設置面積を約6割、高さを約4割低減しており、 研究者やオフィスへの設置が容易で、個人や部門単位での利用に適していま す。 「SR2201」シリーズは、RISCプロセッサによる数値計算を高速化するため の、当社が独自に開発した支援機構「擬似ベクトル処理機構」を搭載してお り、高い実効性能を発揮します。 尚、「SR2201」シリーズには、最先端のUNIXマイクロカーネル「Mach3.0」 をベースとして並列処理機能や運用支援機能を追加したオペレーティングシ ステム「HI-UX/MPP」を採用しています。 【新製品の価格および出荷時期】 項 目 ハイエンドモデル コンパクトモデル 価格(月額) 約500万円から 約150万円から 出荷時期 平成8年12月より * 平成8年9月より *2,048PEの出荷時期 【他社商標に関する表示】 UNIXは、X/Open Company Limitedがライセンスしている米国ならびに他 の国における登録商標です。 Machは、米国Carnegie Mellon Universityが開発したソフトウェアです。 以 上