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平成７年１２月１８日
インターネットと業務システムとの連携を実現する
ソフトウエアを製品化
−インターネットを利用した新規ビジネスを支援−
日立製作所はこのたび、インターネットと、在庫管理や顧客データ管理な
ど企業の基幹業務システムとの連携を実現するミドルソフトウェア
「TP1/Internet WWW Gateway」を製品化し、１２月２０日より発売しま
す。
今日、ネットワークを利用した電子ショッピングや仮想銀行の設立などが
現実化してきており、こうした電子商取引(EC：Electronic Commerce)のイ
ンフラの１つとしてインターネットに対する期待はますます高くなっていま
す。このような背景のもと、インターネットをビジネスで利用したいという
ニーズも強まっています。特に企業の基幹業務で主として行われている分散
トランザクション処理とインターネットとの連携については、早期実現が待
たれていました。
当社では、本年２月に国内で初めて暗号化技術を採用した「インターネッ
ト・ソリューションサービス」を発表し、ネットワークの信頼性、安全性と
いったセキュリティの向上を図ったサービスの提供に積極的に対応していま
す。また６月にはインターネット接続サービスをはじめとする「netSpace」
サービスを開始し、さらに各種インターネット関連製品を提供し、インター
ネットのビジネスでの利用に積極的に対応してきました。
一方、分散トランザクション製品については、国産メーカーで初めて、
UNIX上で本格的な分散処理を可能とする分散オンライントランザクション
処理用ソフトウエア「OpenTP1」を製品化しました。現在は、Windows*NT
等マルチプラットフォームにも対応した製品として、高い評価を得ています。
「OpenTP1」は、これまでマルチベンダ環境における基幹業務に活用され
てきましたが、今回「TP1/Internet WWW Gateway」の製品化により、世
界中のインターネットに接続されたユーザーからの要求に対応できるシステ
ム構築が可能になりました。これにより、例えば企業の在庫管理システムに
社外からインターネットを介してアクセスし、在庫の問い合わせや発注等を
行うといったことが可能となります。
また、この他にも、企業内ネットワークへのインターネットからの不正な
アクセスを防ぐファイアウォール関連製品や安価で効率的なインターネット
の利用を可能とするネットワーク型のダイアルアップIP接続サービスの提
供等を同時に開始します。
＜新製品及び新サービスの特徴＞
１．企業の基幹情報システムとインターネットの連携
今回製品化した「TP1/Internet WWW Gateway」により、従来企業内で
のみ利用されてきた既存の業務システムとインターネットとの連携を可能と
しました。これにより、インターネットを介してこれらのシステムにアクセ
スし、オンラインで参照・更新することが可能となり、世界中からアクセス
が可能というインターネットの特性を活かした、グローバルな企業情報シス
テムの構築が可能になります。
２．セキュリティに配慮した高信頼のソリューションサービスの提供
企業がインターネットを利用する際の課題となるセキュリティを確保する
ファイアウオール関連製品として、「Gauntlet ファイアーウォールソフト
ウェア」を新たに提供します。ユーザーのネットワークをインターネット上
のハッカー等の不正なアクセスから守る一方で、各種のアプリケーション・
ゲートウェイ機能により、企業内のユーザーのインターネットへの快適なア
クセスも実現します。また、暗号通信機能や認証機能を持つWWWサーバ
ソフトウェア「NETSCAPE COMMERCE SERVER」と「TP1/Internet
WWW Gateway」を連携させることにより、セキュリティを確保したオン
ライン業務システムや、電子ショッピングシステムの構築など、高信頼のソ
リューションサービスの提供が可能になります。
３．安価で効率的なインターネット利用環境の提供
当社が本年６月よりサービスの提供を開始している商用インターネット接
続サービス「netSpace」のサービスメニューに「ダイアルアップIP接続サ
ービス(ネットワーク型)」を新規に追加しました。ユーザーは必要な時に必
要なだけインターネットに接続することにより、安価で効率的なインターネ
ット利用が可能となりました。また、インターネットへの情報発信を比較的
容易に実現する、「WWWスペースサービス」及び「インターネット仮想都
市サービス」についても価格を引き下げました。これらにより、安価で効率
的なインターネットの利用環境を提供します。
＜価格及びサービス開始（出荷）時期＞
１．ソフトウエア製品
（１）ＴＰ１／Ｉｎｔｅｒｎｅｔ ＷＷＷ Ｇａｔｅｗａｙ
(HI−UX/WE2版、HP−UX版、WindowsNT版)
・出荷時期：平成８年 ４月（WindowsNT版は、平成８年７月）
・価 格：２０万円
（２）Ｇａｕｎｔｌｅｔ ファイアーウオール ソフトウエア
(BSD/OS 2.0版)
・出荷時期：平成８年 １月
・価 格：１３２万円
（３）ＮＥＴＳＣＡＰＥ ＣＯＭＭＥＲＣＥ ＳＥＲＶＥＲ
・出荷時期：平成７年１２月(HP−UX版、WindowsNT版)
平成８年 １月(HI−UX/WE2版)
・価 格：７０万１千円(HP−UX版、HI−UX/WE2版)
３１万４千円(WindowsNT版)
２．「ｎｅｔＳｐａｃｅ」サービス
（１）ダイアルアップＩＰ接続サービス（ネットワーク型）
・サービス開始時期：平成７年１２月
・価格：初期費用＝５万円、月額＝１５万円／月
（２）ＷＷＷスペースサービス
・価格改訂時期：平成７年１２月
・価格：初期費用＝５万円、初期登録料＝５万円／５０ＭＢ・月、
データ更新代行料＝１万円／回（ユーザが更新作業をする場合
は無料）
（３）インタネット仮想都市サービス
・価格改訂時期：平成７年１２月
・価格：1 基本サービス ａ）一時経費＝５万円
ｂ）月極費用＝１万円(5MBまで)、２万円(10MB
まで)
2 ファイル拡張サービス(10MB以上)＝１万円／10MB
3 データ更新代行＝１万円／回
＜他社商品名称に関する表示＞
・UNIXは、X/Open Company Limitedが独占的にライセンスしている
米国ならびに他の国における登録商標です。
・WindowsNTは、米国Microsoft Corp.の登録商標です。
・Windowsは、米国Microsoft Corp.の登録商標です。
・Gauntletは、米国Trusted Information Systems,Inc.の商品名称です。
・Netscape Commerce Serverは、米国Netscape Communications Corp.
の商標です。
以 上