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          Ultra DMA転送機能対応フラッシュカード 
            「HB28A896IA1」「HB28A512IA1」  | 
         
       
       
          
        日立製作所 半導体グループ(グループ長&CEO 伊藤 達)は、このたび、産業用シリコンディスクや通信/画像システム用のキャッシュディスク向けに、業界で初めてATA-5(注1)に準拠し、Ultra 
        DMA転送モード(注2)を採用した高速フラッシュカード「Ultra DMA転送機能対応フラッシュカード」を製品化しました。 
         今回896Mバイトの「HB28A896IA1」と512Mバイトの「HB28A512IA1」を製品化し、2002年4月よりサンプル出荷を開始します。 
         
          
        本製品は高速性、高信頼性を必要とする用途向けに高速インタフェースを採用した新しいタイプのフラッシュカードです。Ultra DMA転送モードを採用することで、896Mバイト品では業界最高速のランダム書込み6Mバイト/秒(Max.)とランダムセクタ読出し14Mバイト/秒(Max.)を実現しています。 
          
        また、カードサイズは 85.6mm(D)×54.0mm(W)×5.0mm(H)とPC Card Standard(注3)のType-IIに準拠しており、システムの小型化が図れます。 
       <背景> 
          
        従来、小容量HDDを使用していた産業分野において、フラッシュメモリとコントローラで構成したシリコンディスクは、小型・低消費電力で耐振動性に優れ、システムメンテナンス負担も小さいというメリットから、HDDからの置換えが進んでいます。また、上記の高信頼性に加え、HDDの様なヘッドのシーク動作がないために、コマンド入力からデータ読出しまでの時間が非常に短いというメリットもあります。この様な長所から、ルータ等の通信分野ではシステムキャッシュ用途のキャッシュディスクとして使用され始めています。当社では現在、こうした用途にATA-1に準拠したコンパクトフラッシュ(CompactFlashTM(注4))やPC-ATAカードを供給してきましたが、さらなる高速化が要求されています。また一方で、超小型・高性能のコンピュータシステム用に省スペースでなおかつ高性能なフラッシュカードが求められてきています。 
        このため当社では、PC-ATAカードと同外形のPC Card StandardのType-IIサイズでUltra DMA転送モードを採用した高速フラッシュカードを製品化しました。 
       <製品について>  
          
        本「Ultra DMA転送機能対応フラッシュカード」は、当社のATA-5準拠フラッシュメモリコントローラ「HN29W210H01FE-1」を搭載することで、高速化を実現しています。また、896Mバイトの「HB28A896IA1」は当社のデータストレージ用に優れたAND型フラッシュメモリ「HN29W51214WT(512Mビット)」を14個、512Mバイトの「HB28A512IA1」では8個搭載しています。 
       主な特長は次の通りです。 
          
        1. 業界最高速を実現 
       
         
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            Ultra DMA転送モードにより896Mバイト品ではフラッシュカードで業界最高速となるランダム書込み6Mバイト/秒(Max.)とランダムセクタ読出し14Mバイト/秒(Max.)を実現しました。当社512Mバイトのコンパクトフラッシュ「HB28B512C6」と比較した場合、ランダム書込みで約3倍、ランダム読出しでは約7倍の処理速度であり、画像システムやネットワークシステムの高速化が図れます。 
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        2. ATA-5準拠かつ小型サイズを実現 
       
         
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            ATA-5、ATA-4に準拠しているため、従来HDDを使用したシステムをフラッシュディスクに変更する際にもインタフェース、ソフトウェアを変更する必要がありません。また、PC-ATAカードと同外形のPC 
            Card StandardのType-IIに準拠した68ピンを採用、システムの省スペース化が図れます。   | 
         
       
      
          
        今後はさらなる高信頼性と高速化に対応した製品を開発し、ラインアップの拡充を図っていきます。 
      
         
          | (注1) | 
           ATA-5:ANSI (American National Standards 
            Institute)で制定されたATA(AT Attachment)インタフェースの規格です。 | 
         
         
          | (注2) | 
           Ultra DMA転送モード:Ultra DMAは、ATA-4以降で定義されているデータ転送方式です。従来のPIO転送に対し、高速で、かつホストシステムの負荷を低減させることができます。 | 
         
         
          | (注3) | 
           PC Card Standard:PCMCIA(Personal Computer 
            Memory Card International Association) およびJEITA(Japan Electronics 
            and Information Technology Industries Associationにて定めらてれいるPCカードの規格です。 
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          | (注4) | 
           CompactFlashTM:CompactFlashは米国SanDisk 
            Corporationの商標であり、CFA(CompactFlash Association)にライセンスされています。日立製作所はCFAのメンバーです。 
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      ■応用機器  
        ●記録装置に対して高速なランダムアクセスを必要とするシステム  
          
        ・高速データ通信を行うシステムのキャッシュディスク  
          
        ・伝送装置など、同時多重書込み要求のあるシステム  
          
        ・CMバンクシステムなど  
        ●記録装置に対して耐振動性を必要とするシステム  
          
        ・産業系の動作環境の悪い所で稼動するシステムなど  
        ●記録装置に対して低消費電力を要求を必要とするシステム  
          
        ・遠隔地での自立システムなど 
      ■価 格 
       
        
           
               
                | 製品名 | 
                容 量 | 
                価 格 | 
               
               
                | HB28A896IA1 | 
                896Mバイト | 
                オープン | 
               
               
                | HB28A512IA1 | 
                512Mバイト | 
                オープン | 
               
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      ■仕 様 
          
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