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2002年3月11日
                       
J-フォンが日立の「ウェブ・ゲートウェイ・システム」を採用
−パケット通信サービス用中核システムとして採用−

 日立製作所 システムソリューショングループ(グループ長&CEO 小野功)は、独自のWebプロキシ*1技術とJ-フォン株式会社(社長:ダリル E.グリーン 以下、J-フォン)のノウハウを加えることで、携帯電話によるインターネットへの効率のよい接続を実現する「ウェブ・ゲートウェイ・システム」をこのたびJ-フォンに納入しました。
  「ウェブ・ゲートウェイ・システム」は3月1日からサービスを開始したJ-フォンのパケット通信サービスの中核システムとして採用され、高性能なキャッシング*2技術により携帯電話からのリクエストに対する応答時間の短縮、輻輳(ふくそう)*3の防止を行い、大容量コンテンツの配信を実現しています。また、通信やコンテンツに対する従量課金、期間定額課金など様々な課金方法をも提供しています。さらに今後の加入者の増加、インターネットトラフィックの増加にも対応可能なスケーラビリティを備えており、通信事業者に必須なミッションクリティ力ルな運用を可能としています。

 日立は今回の納入をきっかけに、今後「ウェブ・ゲートウェイ・システム」の開発で培った技術を中核としたソリューション事業の拡大を図り、1年後にはSEを200名の人員体制とし、さらなる事業の拡大を目指していきます。 

   携帯電話やPHSを使ってインターネットに接続するモバイルアクセスサービスの利用が近年急激に増加しています。利用者の増加に伴い、人気コンテンツにアクセスが集中することでコンテンツサーバの負荷が増大し、レスポンス性能が低下したり、通信トラフィックや通信事業者が行う様々なサービスの品質の低下という問題が懸念されています。通信事業者においては、これらの問題を解消するシステムのニーズが高まっています。

  
「ウェブ・ゲートウェイ・システム」は、これらを含むJ-フォンの仕様に対応したシステムで、Linux PCサーバをベースとした「アクティブ・ウェブ・ゲートウェイ」、統合監視システム、認証サーバ、大容量記憶装置等の「バックオフィスシステム」から構成されています。
   「ウェブ・ゲートウェイ・システム」は、モバイルパケット通信*4 網とインターネット網の間に設置することで、インターネットコンテンツへの要求受付からコンテンツの配信までを可能とするシステムです。また、コンテンツを利用した際に支払う料金についての基礎データをバックエンドサーバに提供することによりコンテンツプロバイダが自ら代金回収をせずにすむ回収代行の機能にも対応しています。これらの機能は「アクティブ・ウェブ・ ゲートウェイ」内にある日立独自のWebプロキシサーバ技術[AWG(Active Web Gateway)技術]をもつソフトウェアにより実現しています。
  
当社は、上記「アクティブ・ウェブ・ゲートウェイ」をベースに通信事業者のネットワークに、最適なトータルソリューションとして提供しています。

*1プロキシ・サーバ(プロキシ):Internetとの接続時、セキュリティを確保するために設置されるサーバ。「proxy」は「代理」の意。
*2キャッシュ(キャッシング):処理速度の高速化を図るために、ゲートウェイを通過するデータを蓄積し、クライアント要求しているデータが蓄積データの中に含まれている場合に代行返送する。
*3輻輳(ふくそう):網に処理能力以上の通信要求が発生し、一部の通信要求を無効にしたり通信要求の受付を停止するような状態。
*4モバイルパケット通信:モバイル網においてデータをパケット(小包)にし、ネットワーク上にデータを転送する蓄積交換方式の1つ。


■商標等に関する表示
Linux:Linus Torvaldosの米国及びその他の国における登録商標あるいは商標です。

以 上




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