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2002年3月5日
株式会社 日立製作所
株式会社 ザナヴィ・インフォマティクス
世界で初めて携帯電話を利用した車載情報端末向けの
地図・経路配信サービスシステムを商品化
安価なイニシャルコストで、最新・最適のカーナビ情報を利用可能

   株式会社 日立製作所 自動車機器グループ(グループ長&CEO:金子 邦榮、以下 日立)と その関連会社である株式会社 ザナヴィ・インフォマティクス(社長:藤井 篤、以下 ザナヴィ) は、このたび、日産自動車株式会社が先日発表した総合テレマティクスサービス「カーウィングス」向けのサービスシステムとして、通信回線を利用し、携帯電話が接続された車載情報端末に、デジタルの地図情報や目的地までのルートなどを配信する「ドライブルートアシストTM」(以下 DRATM)を商品化しました。
   携帯電話などの回線を利用した本格的な車載情報端末向けの地図・経路・施設情報の統合配信サービスは世界初であり、日立グループのテレマティクス事業としての商品化の第一弾となるものです。なお、日産自動車が2月26日に発表した「新型マーチ」に搭載される車載情報端末が最初の適用となります。

   今回サービスを開始するDRATMは、ザナヴィ本社内にあるDRAセンタから専用の車載情報端末にデジタル地図や目的地までのルートなどの情報を配信するもので、日立のGIS(*1)やHMI(*2)等のITS技術をベースに、ザナヴィが商品化しました。
   本サービスは、従来のカーナビゲーションシステムでは個々に実装していた地図・施設などのデータベースや経路計算機能を、DRAセンタに集約し、ユーザーが必要とする時に、必要な情報を携帯電話の回線を介して車載情報端末に配信・ダウンロードします。また、新しい道路や施設のデータも追加し、現在地・目的地・経路などに連動したPOI情報(*3)を提供します。さらに、ユーザーが普段使用している携帯電話をそのまま利用することも可能であり、安価なイニシャルコストでのカーナビ機能の利用を実現します。

   今回の「新型マーチ」の場合、ユーザーがDRATMサービスを受けるためには、日産自動車が実施する日産情報サービス「カーウィングス」に加入した上で、オプションサービス会費(500円/月または5,500円/年)を支払うことになります。サービス1回当たりの通信料金は、データ量をコンパクトにする配信フォーマットの採用により、低価格化を実現しています。

   今後、日立およびザナヴィでは、ナビゲーションシステムとともに、テレマティクス事業を戦略分野と位置づけ、その総合力を生かし、競争力のある商品を積極的に投入していきます。

(*1)GIS:Geographical Information System(地理情報システム)
(*2)HMI:Human Machine Interface
(*3)POI情報:Point of Interest(観光地や各種施設の情報)

<「ドライブルートアシストTM」のおもな機能>
1) 最適な経路案内を表示

   ユーザーによってDRAセンタに送信される現在地と目的地のデータから、同センタは目的地までの経路を高速で演算し、車載情報端末に推奨ルートとして表示します。

2)地図情報を配信
   推奨ルートの表示と同時に、目的地周辺の詳細地図(100mスケール)を配信し、設定した目的地やその周辺の道路および施設などを確認できます。

3)経路誘導を実現
   推奨ルートを走行中は音声による経路誘導を行い、誘導ポイントでは交差点拡大図および右・左折のルート情報を表示します。

<株式会社 ザナヴィ・インフォマティクスの概要>
   株式会社 ザナヴィ・インフォマティクスは、1991年1月に設立され、カーナビゲーションを主体とする車載情報通信機器の開発・生産・販売をその事業内容としており、これまで「バードビュー®」を特徴としたナビゲーションシステムを主体に製造・販売してきました。
   また、日産自動車系の情報提供会社「コンパスリンク」のセンターシステム開発にも関わり、通信と車載情報機器の融合にも力を入れています。

以 上




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