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2001年11月20日
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1.概要 株式会社ココモ・エムビー・コミュニケーションズ(代表取締役社長 萩原善弘、東京都港区、以下ココモMb)、昭和電線電纜株式会社(代表取締役社長 權正信行、川崎市川崎区、以下 昭和電線)と株式会社日立製作所(取締役社長 庄山悦彦、東京都千代田区、以下 日立)は次世代無線技術である「エバネセント通信技術」を活用した無線システムに関して共同開発を実施していくことにこのたび合意しました。 2.共同開発の内容 ココモMbは、昭和電線および日立に対して「エバネセント波(注1)を活用した無線システム」技術のライセンス供与に関する契約を締結しました。今後3社は共同して「エバネセント通信技術」システムを開発します。 ココモMbは、2001年5月にアジア・オセアニア・中近東での「エバネセント通信技術」パテントの権利及び、同技術を利用した製品の全世界における販売権を取得し、これに基づき同技術を使用した事業を推進します。このたび、昭和電線、日立が以下の分担で参画します。 昭和電線は、「エバネセント通信技術」に使用するハブ(注2)・エキサイタ(注3)およびその関連の機器の開発・製造・販売を行います。 日立は、電力・鉄道・上下水道や工場の自動化設備などの社会インフラを中心とした分野に、「エバネセント通信技術」を適用したシステムをソリューションとして提供していくとともに、必要なアプリケーション・ソフト等の開発を行います。 ココモMbは、3社の共同開発をベースに三菱地所株式会社、株式会社日建設計、メイツー電子工業株式会社、北菱産業株式会社も交えたコンソーシアム(事務局は株式会社三菱総合研究所)を立ち上げ、ユーザーニーズの収集を図り、具体的な無線通信システムの製品仕様を固め、株式会社日建設計、大星ビルシステムズ株式会社及びビルオーナー等を通じて、総合的判断により適した既存ビルに対して導入をはかります。 今回の合意に従って、3社は2002年2月までに大星ビルシステムズを加え、プロトタイプ機器を用いてシステムの実証試験を行います。2002年10月までに製品化し、今後3年間で3社累計 500億円規模の事業化をめざします。 3.技術的背景と特長 無線のさまざまな分野への普及が進み、確実・高信頼・大容量のニーズが高まってきています。一方、壁や人などの障害物などにより、通信が不安定になるなどという課題もかかえています。「エバネセント通信技術」は、ラジオなどに広く使われているHF・VHF帯の中の0.5〜54メガヘルツの周波数帯を使い、エバネセント波を形成し、建物内の無線通信を行う技術です。ギガヘルツ帯を使用した従来の無線LANを超える通信速度(50メガbps)をもちながら、建物内の障害物や人間に通信が遮られることなく建物内の広い範囲で安定した通信が可能で、低コスト・高品質の無線通信インフラを構築できるという特長を持っています。 4.ココモMbコミュニケーションズの今後の戦略 ココモMbコミュニケーションズは、エバネセント通信技術を普及させるために、今後以下の事業戦略を推進します。 まず、ホームネットワーク分野への進出を図るべく、2002年2月に新たな出資者を募り事業会社を設立します。当該技術を利用した汎用的で低コスト・高品質の家庭内通信インフラを提供し、セキュリティ、介護、家電などの製品開発や規格の標準化を行なっていきます。 さらに、海外事業展開に関しては、通信インフラの構築を急務とする中国をはじめとして東南アジア、オーストラリア及び中近東、さらに欧米も視野に入れ、商品開発などを含めた事業会社を各国に 2002年前半から立ち上げ、市場の開拓に着手します。すでに幾つかの海外事業会社とは交渉しています。 用語説明 (注1)エバネセント波 電気エネルギーを一様に到達させる通信モード。 限られた範囲内に閉じ込めることができる。 (注2)ハブ 各種アプリケーションをエキサイタに接続するための機器。 (注3)エキサイタ 限られたエリアにエバネセント波を構成する機器。 | |||
以 上 |
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