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日立製作所モノづくり技術事業部（事業部長：専務取締役 佐藤一男）は、日立グループのモノづくりの基盤技術を強化するため、e-Meister活動及びe-PEC
(professional engineering consultation) 活動を推進しています。e-Meister活動は、最新のマルチメディア技術を活用することにより、当社の持つ基本技能(熟練(匠)技能)をデータベース化し、知的資産として伝承しようとするものです。また、e-PEC活動では、モノづくり技術にかかわる人材ネットワークを活用することにより、モノづくり技術関連のコンサルテーションを提供します。
これらの活動は、各事業部及びグループ会社を対象に推進していますが、このうちe-PECに関しては、グループ外企業及び団体にも、技術支援サービスとして提供しています。
製造業を取り巻く環境は、市場競争の激化や、情報化、グローバル化の進展等により、大きく変化しています。市場では、製品寿命の短期化や顧客ニーズの多角化も進んでおり、こうした市場の変化に対応することがモノづくりの分野でも求められています。
当社では、2000年4月にモノづくり技術事業部を設立し、日立グループを対象とした生産システム改革や開発・設計改革といった全社生産改革の推進と、モノづくりにかかわる基盤技術の強化や新技術の開発と普及に取り組んできました。そしてこれまでの諸活動に本年新たにe-Meister
活動及びe-PEC活動が加わることになりました。
熟練(匠)技能の伝承は、これまでは口頭、実技、文書などによるOJT（オン・ザ・ジョブ・トレーニング）を中心に行われていましたが、e-Meister活動は、これら熟練技能を最新のIT技術を活用して暗黙知から形式知化することによってデータベース化を図り、知的資産として温存・伝承しようとするものです。また、e-PEC活動は、事業部内の人材はもとより、当社のOBスペシャリストや技術士資格の保有者なども含めた人材を組織化してネットワークを構築することにより、生産性設計や生産システムの構築、製造設備・ラインの構築や合理化、工作技術の革新による原価低減、エレクトロニクス製造における歩留・信頼性の向上などのモノづくりに関わるコンサルテーションに幅広く対応するものです。
各活動の概要は以下の通りです。
1. e-Meister活動
| (1) 活動内容 |
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・ 技能伝承方法・ツールの全社標準化
・ 最新のIT技術活用による技能コンテンツ作成とデータベース化
・ 作成した技能コンテンツの技能伝承、新人教育(海外含む)、作業の見直し/自動化への活用
・ 日立グループの全社活動としての取組み |
| (2) 推進体制 |
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・ モノづくり技術事業部：専従推進スタッフによる各事業部門のコンテンツ作成支援
・ 各事業部門：推進責任者(製造本部長または部長クラス)によるコンテンツ作成推進 |
| (3) 推進スケジュール |
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・ 2001年下期より全社活動を開始
・ 2002年下期より関連会社を含めたグループ全体への展開 |
２．e-PEC活動
| (1) 活動内容 |
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・ 設計から試作、製造、発送に至るまでのモノづくり技術に関わるコンサルテーション
・ 顧客ニーズに応じた個別セミナー・講習会、講師派遣サービス
・ e-PECホームページ開設と、活動内容と技術相談窓口の開示 |
| (2) 推進体制 |
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モノづくり技術事業部ｅ−ＰＥＣセンタを活動の統括窓口として運営
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モノづくり技術事業部３５名、日立グループ５３名、日立OB３２名 計１２０名を専門技術別コンサルタントスタッフとして登録
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| (3) 推進スケジュール |
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・ 2001年4月ｅ-ＰＥＣセンタを設立し、ビジネスプラン、運営体制確立
・ ６月から日立グループ向けサービス開始、７月から社外向けサービス開始
・ カタログ配信、技術展示会出展、事業所巡回などPR・営業活動展開中 |
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