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2001年10月17日 |
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日立製作所とリアルワールドコンピューティング(RWC)プロジェクトを実施する技術研究組合新情報処理開発機構(RWCP)は、このたび、慶應大学理工学部天野研究室の協力を得て、高速の光ネットワーク用パケットスイッチを試作し、その稼働に成功しました。新たに開発したパケットスイッチは、10ギガビット/秒の高速光インタフェースを8ポート有し、スイッチ単体で総容量80ギガビット/秒のパケットスイッチング処理を実現します。最大1キロメートルの接続距離を実現できるので、ビル内のPCやサーバ、ストレージシステムなどを利用した並列計算処理の実現に向けた道を拓くものと言えます。
本内容は、10月3日から東京ファッションタウンで開催される「RWC2001最終成果展示発表会(http://www.rwcp.or.jp/rwc2001/)」に出展しました。 近年のコンピュータネットワークの性能向上とともに、パソコンやサーバ、大容量ストレージなどの様々な計算機資源を組み合わせて並列計算処理やデータ管理を行う「シームレスコンピューティング」が現実のものとなりつつあります。しかし、このシームレス環境でスーパーコンピュータ並の高性能コンピューティングを実現するには、(1)大きな通信容量、(2)低遅延スイッチング、(3)長い通信距離、(4)複数のプロトコルを処理する柔軟なアーキテクチャの4つを実現する新しいバックボーンネットワーク環境が必要となります。そこでRWCPは、ネットワークに高速並列光伝送技術を導入し、コンピュータネットワークの性能を格段に向上するRHiNET(RWCP High-performance Network)という新しい概念のネットワークシステムを開発しています。このRHiNETでは、高速で柔軟なシームレスコンピューティング環境を自由なレイアウトで実現できるので、オフィス内やビル内のパソコン群をそのままの状態で、あたかも一台の高性能計算機として動作させる事も可能になります。 今回日立とRWCPは、上述のRHiNETシステムを実現するためのキー技術であるネットワークスイッチ(RHiNET-3/SW)を開発しました。その特長は、以下の通りです。
開発したスイッチは、10ギガビット/秒の高速光インタフェースを8ポート有し、単体で総容量80ギガビット/秒の高速のパケットスイッチング処理を低遅延に実現するものです。これにより、ネットワーク接続されたオフィスやビル内の複数のパソコンを自由に組み合わせて高性能並列計算機として使用する次世代のシームレスコンピューティングの実用化に向けて大きく前進したものと言えます。 【技術の詳細】
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