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2001年6月28日
 
世界最小の非接触ICチップ「ミューチップ」を開発
--  非接触ICチップソリューションを推進するために社内ベンチャーカンパニーを設立  --
  日立製作所は、紙に埋め込むことも可能な世界最小の非接触ICチップ「ミューチップ」を開発しました。また、7月1日付で社内「ミューソリューションベンチャーカンパニー」を設立し、「ミューチップ」を用いた関連ソリューションビジネスを、社内外と連携をとりながら展開していきます。

  今回開発した「ミューチップ」は、紙に埋め込むことも可能な0.4mm角のチップサイズを実現しています。また、製造工程でデータをROM(再生専用メモリ)に書き込むため、高い真正性保証機能を実現します。こうした超小型サイズ、高い真正性保証機能、非接触等のメリットを活かし、有価証券などの証明書類に埋め込んで高度な真贋判定(偽造防止)や効率的な決済業務を実現したり、物品や伝票に「ミューチップ」を直接埋め込むことで物流管理の自動化を図るなど、金融、流通、交通、物流、生産管理、オフィス、スポーツ、エンターテイメント等幅広い分野で活用が期待されます。

  また、「ミューチップ」の早期の事業化を図るために、7月1日付で社内「ミューソリューションベンチャーカンパニー」を設立します。部品、システム、ソリューション、関連機器等、社内外の技術力を統合することで「ミューチップ」というエマージングテクノロジーマーケットを創造し、事業の拡大を図ります。同ベンチャーカンパニーのもう一つの狙いは、研究所から生まれた無形資産(IP)を事業化することにより、有形資産(バリュー)に変換していく「知の事業化」です。カードメーカーや応用展開が可能なユーザーへのサービス展開により国内外のニーズを反映し、新しい次世代非接触ICチップの市場を開拓していきます。

「ミューチップ」の特長
(1) 2.45GHzの高周波アナログ回路と128ビットのROMを0.4mm角のチップサイズ中に集積し世界最小の非接触ICチップを開発しました。
(2) 128ビットの認識情報に暗号技術を適用し、高い真正性保証を実現します。
(3) ネットワーク上の電子情報と紙や物についた情報を、いつでも、どこでも、安心して結びつけることが可能になり、新しいサービスの提供が可能になります。

以 上




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