日立概要ページへ トップページへ
日立の概要 ニュースリリース トップページへ

このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。

 
2001年5月22日
 
OMG標準インテグレーション技術の普及めざし、CUTEコンソーシアム発足
--  公式ホームページを開設、CORBA/UMLトレーニング・コンテンツの無償公開を開始  --
CUTEコンソーシアム (表記は社名五十音順)
オブジェクト・マネジメント・グループ・ジャパン、株式会社東芝、日本電気株式会社、日本オラクル株式会社、株式会社日立インフォメーションアカデミー、株式会社日立製作所、株式会社富士通ラーニングメディア

本文:
【5月22日】株式会社東芝(e−ソリューション社)、日本電気株式会社、日本オラクル株式会社、株式会社日立インフォメーションアカデミー、株式会社日立製作所、株式会社富士通ラーニングメディアおよびOMGジャパン(本社東京、代表取締役・鎌田博樹)の7社は、OMG標準技術を中心としたオープンなインテグレーション技術に関する教育を支援するために、CUTEコンソーシアム(CORBA/UML Training Environment-Consortium、略称=CUTE-C)を発足させ、公式ウェブサイト(http://www.cute-c.org)を開設したことを発表した。上記7社は、情報処理振興事業協会(IPA)の平成12年度委託プロジェクトである、「ソフトウェア技術者向けCORBA/UMLトレーニング環境開発」に共同で取組んでおり、コンソーシアムは、その成果であるコンテンツの普及と一層の充実を通して、技術者育成の支援をめざすもの。CUTE-Cのウェブサイトでは、分散コンピューティングのオープンな国際標準であるOMG技術と、その基幹を成すCORBA (Common Object Request Broker Architecture)およびUML (Unified Modeling Language)に関するトレーニングコンテンツ、および参考情報やメンバー各社の教育コースへのリンクが提供される。また、OMGが計画している、OMG標準技術に関する国際的な技術者資格認定プログラムへの対応も予定している。

CUTEコンソーシアムは、上記IPA事業を通じて確立されたカリキュラム体系・用語、標準データフォーマット、およびそれらの共通化のためのオープンなプロセスをベースに、今後は応用コースや、OMG技術と密接に関連するXML等の自習用トレーニングコンテンツの開発を行っていく。また、現在のCUTE-Cサイトの機能を高度化したインテリジェントWBTサイトの構築も計画している。
コンソーシアムは、OMGジャパンを連絡窓口に、本コンテンツの充実のために貢献する企業、団体をメンバーとして運営される。


<コンソーシアムの背景>
近年のB2BやEAI (Enterprise Applications Integration)などの進展は、業務アプリケーションの設計と実装を中心とした従来のシステム開発のほかに、アプリケーションの統合基盤の構築と、ビジネスニーズに直結した迅速なヴァーチャル・アプリケーション(分散アプリケーション協調)の実現という課題を現実のものとしています。しかし、日本においてこうした新世代のシステム開発に必要な技能の普及は不充分で、何よりも人材を育てるための資源や機会が不足しているのが現状です。
新しいインテグレーションに対応した技術者は、実装環境から独立した、オープンで標準的なミドルウェア環境技術であるCORBAと、システム分析/設計における標準的モデリング記法であるUML、汎用データフォーマットであるXML (eXtensible Markup Language)を中心とした技術に関する、体系的で専門的な技能を必要としています。
CORBAやUMLは、ともに世界最大のソフトウェア標準化コンソーシアムであるオブジェクト・マネジメント・グループ(OMG)が仕様化し、ISO(国際標準化機関)でも採用されている技術標準です。分散システムやコンポーネント技術を使用する高度なアプリケーション開発に不可欠な技術標準として近年急速に必要性への認識が高まり、多数のメーカーから実装製品が登場している一方、インストラクター、教材の不足、教育内容の一貫性の欠如など、さまざまな問題も生じており、技術の普及のためには、これらの課題を同時に解決するコンテンツを体系的、効果的に提供していく必要があります。また、大学や専門学校を始めとする教育機関における技能養成のためにも、特定の製品技術に依存しない中立的な教材と、それらを容易に利用できる環境が期待されています。

情報処理振興事業協会(IPA)の平成12年度委託プロジェクトとして実施された「ソフトウェア技術者向けCORBA/UMLトレーニング環境開発」は、こうした課題に応えようとするものでした。このプロジェクトにより、技術の基礎を理解するためのコンテンツが7社の関係者の協力によって作成され、またカリキュラム体系やデータフォーマットなど、今後もこの成果の広汎な利用を促進し、内容を発展させるためのプロセスが合意されました。
CUTEコンソーシアムは、この成果をさらに発展させるために設立され、CUTE-Cのウェブサイトを通じて必要な情報や環境の提供を行ってまいります。


<CUTE-Cサイト公開コンテンツ>
本コンテンツに関しては、すでにユーザー企業や教育関係者から高い関心と期待が寄せられています。CUTE−C公式ウェブサイト(http://www.cute-c.org)において今回公開されるトレーニングコンテンツの内容は、以下の通りです。
・OMG標準技術情報
OMGジャパンが提供するOMG標準技術体系の解説のほか、最新動向紹介、適用事例、各種レファランス情報などを提供。
・CORBA基礎
CORBAは、分散システムの構築にオブジェクト指向技術を取り入れ、異なるアプリケーション同士が連携するためのアーキテクチャと通信プロトコルを規定することで、システムの相互接続や迅速なシステム構築を可能とする標準技術。分散コンピューティングおよびコンポーネント技術の基盤として用いられる。本コンテンツはCORBAの概要や、CORBAを用いた開発方法などを説明している。
・UML基礎
UMLは、オブジェクト指向分析/設計における標準的モデリング言語。本コンテンツでは、UMLをアプリケーション開発で利用する開発者に焦点をあて、アプリケーション開発で使用する構成要素、記法と、要求仕様を分析設計していくプロセスを、例題に基づいて説明している。


<商標に関する表示>
・CORBA、UMLは、Object Management Group, Inc.の登録商標です。

以 上




top of this page


(C) Hitachi, Ltd. 1994, 2001. All rights reserved.