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2001年4月13日
 
スーパーテクニカルサーバ「HITACHI SR8000」
が東北大学金属材料研究所で稼働開始
  日立製作所 情報・通信プラットフォームグループ (グループ長&CEO:加藤孝雄)はこのたび、スーパーテクニカルサーバ「HITACHI SR8000モデルG1」を東北大学金属材料研究所に納入しました。本システムは、計算材料学におけるシミュレーション研究手法の高度化等へのニーズに応え、今月から本格稼働を開始しています。本システムは、最大理論ピーク性能が921.6ギガフロップス(*)で、国内でも有数の大規模高性能スーパーコンピュータシステムです。
(*)1ギガフロップス:浮動小数点演算を1秒間に10億回実行する能力

  本システムは、同研究所に1994年3月に納入されたスーパーコンピュータ「HITACHI S-3800/380」(最大理論ピーク性能24ギガフロップス)の後継です。同研究所の計算材料学センターに設置され、主に以下の研究用途で使用されています。
超高密度な記録媒体等への応用が注目されているマイクロクラスター(原子が数十個集まって構成される微細構造体)の電子状態および動的挙動のシミュレーション
磁気ディスク等の高記録密度磁気記憶メディアの材料として用いられる磁性体薄膜の磁気特性計算
主に合金材料の設計に用いられる合金相図(複数種の金属の混合比率を変えて得られる結晶構造変化状態図)の第一原理計算
シリコンウェハを作成する技術の一つである結晶成長技術のモンテカルロ計算

  本システムは、S-3800/380に比べ、最大理論ピーク性能を38.4倍、メモリ容量を384倍に増強しました。これにより、シミュレーション研究手法の高度化、対象構造物の複雑化、近似の高度化等の要求に対応でき、より高度な研究を可能にします。特に、計算材料学は、三次元数値積分、大規模行列の固有値問題、高速フーリエ変換(FFT)、時間発展方程式の数値積分、乱数の発生等、種々の大規模数値計算技法全てを駆使するため、SR8000のもつ超高速演算処理能力と膨大な主記憶容量が威力を発揮します。今回の演算能力の大幅な増強により、材料研究における計算材料学の飛躍的発展が期待されます。

■東北大学金属材料研究所について
  理学と工学を統合して有用材料を研究する同研究所は、26研究部門、2研究施設、1研究センター、4客員研究部門、1寄附研究部門を擁する全国共同利用研究所であり、金属および関連の化合物、セラミックスなどの種々の材料について、物質科学を原点にした基礎から応用にわたる幅広い研究を行っています。同研究所は、超高速スーパーコンピュータを用いて最先端の研究開発を所内外の共同研究者とともに有機的に充実発展させており、材料研究における世界的中枢機関として大きな成果をあげています。

以 上




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