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2001年3月15日
株式会社 日立製作所
全国朝日放送株式会社
日立製作所とテレビ朝日が高精度位置情報サービス事業で提携
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最先端GPS技術でDXアンテナと協調
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  株式会社 日立製作所(取締役社長:庄山悦彦/以下、日立製作所)と全国朝日放送株式会社(取締役社長:広瀬道貞/以下、テレビ朝日)は、このたび、RTK(*1)-GPS(*2)測位技術をベースにした高精度位置情報サービスの事業化に向けて提携し、また本年秋を目処に合弁会社を設立することで合意しました。さらに両社は、DXアンテナ株式会社(代表取締役:毛利昌義/以下、DXアンテナ)と、最先端のGPS技術等で協調して事業を進めていくことでも合意しました。

  自治体において地図は各種業務の目的別に作られていることが多く、近年、取り扱い数が増加しています。このため、地図を電子化することで、目的別の地図を統合し、業務効率を図りたいといったニーズが高まっています。しかし、自治体で利用する地図には、道路台帳図をはじめ高精度の電子測量技術が必要なことや、測量回数の増加、電子化、入力作業の増大など維持費がかさむため、地図の電子化は進展していません。
  こうしたなかで国土交通省は、「高精度位置計測技術」を国家情報基盤の一つとして位置づけ、地殻変動、防災、危険地域の監視等に高精度な位置情報技術の利用を推進するなど、位置情報基盤関連の整備を進めています。

  RTK-GPS測位技術は、電子基準点(GPS基準局)で観測したGPS受信データを、無線などを用いて利用者(GPS基地局)に伝送することによって、利用者の位置をリアルタイムに、誤差2〜3cm程度の高精度で提供する測位技術です。従来のGPS技術を用いて位置情報サービスを行う場合は、電子基準点を独自で建設するため膨大な設備投資が必要でしたが、RTK-GPS測位技術を用いた位置情報サービスは、国土地理院が基準データを公開していることやVRS(*3)技術を導入できることから、廉価での事業化が可能になります。このため、測量、車両運行管理等、さまざま用途に対応する新たなサービス基盤や従来の伝送メディアに変わる新しい伝送方式として期待されています。

  こうしたニーズと技術の進展に対応して、日立製作所、テレビ朝日、DXアンテナの3社 は、2000年9月に官公庁、大学、企業など53団体の参加を得て日本初のVRS方式の公開試験を行い、少ない基準点で広域の高精度測位技術を確立しました。
  日立製作所とテレビ朝日では、この実証試験をベースに、RTK-GPS測位技術をベースにした高精度位置情報サービスの事業化の検討を行います。具体的には、日立製作所の持つIT技術とテレビ朝日の持つデータ配信機能を用いた位置情報アプリケーション、機器の販売、配信サービス、GIS(*4)メンテナンス等についての事業化を検討し、本年10月に関東地区での試験運用を、2002年に全国でのサービスを開始する予定です。
  また、両社は、VRS技術、先端GPS技術を活用するため、DXアンテナと協調して、機器の開発を進めていくとともに、本年秋を目処に合弁会社の設立も検討していきます。


■事業化検討内容
(1) 位置情報アプリケーション事業
官公庁、または研究機関に対する位置情報システム(例 地震観測システム、空港面ひずみ監視システム)のエンジニアリングとシステム販売
(2) 関連機器販売事業
位置情報関連機器(GPS受信機、機器組込みボード等)の販売
(3) 情報配信サービス事業
位置情報サービスの提供
(4) GISメンテナンス事業
地図情報の更新サービス

■略語注記
*1 RTK Real Time Kinematic
*2 GPS Global Positioning System(汎地球測位システム)
*3 VRS Virtual Reference Station(仮想基準点)
*4 GIS Geographical Information System(地図情報システム)

以 上




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