日立製作所 家電グループ(グループ長&CEO:宇根山 祥久)は、ハニカム型プラチナ
触媒による「脱臭機能」の搭載と、「グリーンビーズ」の採用によりメンテナンスを軽減した、
処理容量2.0kg/日の家庭用バイオ式電気生ごみ処理機『ごみパックン』(BGD−200N)
を3月10日より発売します。
「脱臭機能」は、高温に加熱した排気をハニカム型プラチナ触媒に通すことにより、臭いの
元となるガス成分を酸化・分解し、臭気を抑えます。投入する生ごみの種類によって、通常よ
りも強い臭気が発生した場合でも、脱臭ボタンを押すだけで、対応が可能です。
「グリーンビーズ」はトウモロコシを原料とする生分解性の発泡ビーズで、処理槽に投入す
るだけで、バイオフレーク(基材)の摩耗と固まりを少なくし、微生物の生活環境を改善しま
す。これにより、リフレッシュ期間が従来の1.5倍、約6ヶ月(0.7kg/日の場合)となり、
メンテナンスが軽減できます。
■価格及び発売時期
型式 | 本体希望小売価格(税別) | 発売時期 | 当初販売目標 |
BGD−200N | 84,000円 | 3月10日 | 500台/月 |
家庭用生ごみ処理機の2000年度の需要は、約25万台が見込まれ、2001年度には約
40万台という急速な需要の拡大が期待されます(日立調べ)
この背景には、ごみの増加という深刻な社会問題があり、ごみの減量化対策として、分別収
集や有料化、さらには機器に対する補助金制度を採用する自治体が増えています。(2000
年4月現在約1500の自治体が予算化 日立調べ)
一方、すでに生ごみ処理機を使用されている方の当社アンケートによると、脱臭機能に対す
る要望が約29%と最も高く、ついでメンテナンス作業の軽減など、より使い易い家庭用生ご
み処理機へのニーズが一層高まっています。
今回発売する『ごみパックン(BGD−200N)』は従来機(BGD−200)をベース
に、「ハニカム形プラチナ触媒」を採用し、万一強い臭気が発生した場合でも充分な脱臭がで
きます。
また、1回の作動で3日間運転しますので、ほとんどの臭気を処理することが出来ます。
「グリーンビーズ」はトウモロコシから造ったポリ乳酸の発泡体で、処理槽に投入しておけ
ば、バイオフレーク(基材)の摩耗と固まりを少なくし、微生物の生活環境を改善するため、
従来、4ヶ月に1回必要だったバイオフレークの交換作業が6ヶ月に1回ですむようになりま
す。(0.7kg/日の場合)
このほか、フタを開ければ点灯するランプを設け、夜間のごみ投入にも安心です。また、従
来機種で好評の「水分センサー」「サッとコンポスト」も引き続き採用しています。
なお、当社では、全社的に環境問題を重要課題として取り組んでおり、この生ごみ処理機の
使用によりできたコンポストは、有機肥料として家庭園芸などに使用でき、資源のリサイクル
にもなることを訴求し、普及に努めてまいります。
■主な仕様
型式 | BGD−200N |
据付場所 | 屋外(周囲温度−10℃〜40℃) |
最大処理量 | 2kg/日 |
処理方法 | バイオ式(好気性土壌菌による常温分解方式) |
基材 | おがくず、微生物、活性炭のミックス材 |
減容 | 約1/13 |
メンテナンス | リフレッシュランプが点灯及び点滅したら基材の一部を交換 |
運転切替 | 自動(手動も可能) |
電源 | AC100V 50/60Hz共用 |
消費電力 (50/60Hz) | 最大135W/135W(脱臭時280W) |
外形寸法 | 幅44.6cm×奥行36.0cm×高さ62.1cm |
質量 | 12.5Kg |
以上
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