日立製作所 産業機器グループ(グループ長＆CEO：矢内 勝也)は、このたび、社団法人日本機
械工業連合会主催の「第21回 優秀賞エネルギー機器表彰制度」において、省エネルギー変圧器
「Ｓｕｐｅｒアモルファス」が「日本機械工業連合会会長賞」を受賞しました。
「Ｓｕｐｅｒアモルファス」は変圧器の鉄心にアモルファス合金を採用し、また、巻線構造の
改善により現行標準機種に比べ無負荷損を約１／５、負荷損を約２／３、全損失で約１／２に低
減した省エネルギーを実現する変圧器です。
地球温暖化防止、地球環境保全などを背景に１９９９年４月に省エネルギー法が改正、施行さ
れました。この改正により、工場、オフィスからファミリーレストラン、デパート等、24時間連
続運転している約９，０００の事業場の受変電設備が省エネルギー法の対象になり、省エネルギ
ー対策へのニーズが高まっています。
受変電設備の中でも配電用変圧器は、電力損失量が大きいため、省エネルギーに対するニーズ
は特に高く、より高いエネルギー変換効率の向上が求められています。
従来の電磁鋼板を用いた配電用変圧器は、負荷の大小にかかわらず受電しているだけで常時発
生する損失（無負荷損）の削減が困難で、省エネルギー化を進める上で大きな課題となっていま
した。しかし、「Ｓｕｐｅｒアモルファス」は、これまで製作が難しいとされてきたアモルファ
ス合金を採用することにより、無負荷損の大幅な削減を実現し、従来機種と比較して無負荷損を
約１／５、負荷損を約２／３、全損失で約１／２に低減しました。
「Ｓｕｐｅｒアモルファス」は省エネルギー法の「第一種特定事業者の中長期的な計画作成の
ための指針」において「低損失変圧器」として指定を受けた他、「エネルギー需給構造改革投資
促進税制」の優遇税制対象製品として「エネルギー有効利用製造設備(高効率変圧器)」の指定を
受けるなど、高く評価されています。１９９７年度に発売以来、これまで国内の自家用受変電設
備に、約１，５００台余の納入実績があり、２００１年度は約１，５００台の出荷を計画してい
ます。
当社では、今後も省エネルギー効果の高い変圧器を開発、発売し、配電用変圧器の省エネルギ
ー化に積極的に推進していきます。
■容量
単相２０ｋＶＡ・５００ｋＶＡ
三相３０ｋＶＡ・３０００ｋＶＡ
■標準価格
４４５万円（油入 三相１，０００ｋＶＡ ５０Ｈｚ ６．６ｋＶ／２１０Ｖ）
以上
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