株式会社日立製作所（本社：東京都千代田区 社長：庄山悦彦 以下日立）は、日立グループ職
域向けに、優良な金融サービスをワンストップで提供するポータルサービス「日立フィナンシャ
ル・コミュニティ（以下ＨＦＣ）」事業を、平成13年度から開始します。
ＨＦＣ事業では、日立グループ社員、退職者、その家族向けにポータルサイトを設け、提携金
融機関の優良な金融サービスを紹介するとともに、希望者に対しては、利用者の立場に立った金
融商品サービスの利用方法や、メリット、注意点などのアドバイスを行い、また個人の有する複
数の金融機関の金融商品を一元管理する個人資産情報代行管理サービスを提供します。さらに利
用者同士の情報交換等を目的としたコミュニティ活動の支援も行う予定です。
また、ＨＦＣ事業に商品を提供する提携金融機関に対しては、イントラネットをはじめとする
販売チャネルを提供するとともに、マーケティング活動の支援などのサービスを提供していきま
す。
なお、ＨＦＣ事業を支えるインフラには、日立がこれまで金融機関向けの事業で蓄積したノウ
ハウを活かしながら、日立のネットビジネス統一ブランド「Ｃｕｂｉｕｍ（キュービアム）」の
もとで提供される各種のサービスを活用していきます。
近年の金融自由化の流れの中で、各金融機関は多様な金融商品を開発し、より多くの利用者を
獲得すべく激しい競争を繰り広げています。特に企業グループの社員や退職者及びその家族を対
象にした職域向け金融サービスは、サービスの対象となる消費者層が明確であり、比較的低リス
クでサービスの提供が行えることから、各金融機関は主要市場の一つと位置づけて注力していま
す。
一方利用者においては、自分の資産運用について自分で考えなければいけない自己責任の時代
を迎えつつあるものの、金融商品に対する知識不足やインターネット取引に関する不安などから、
信頼のおける支援サービスに対するニーズは高まりつつあります。日立が日立グループ社員やそ
の家族、退職者等を対象に行ったアンケート調査でも、将来のライフプランに対する不安や、利
用者の立場に立った個人毎の資産運用アドバイスに対するニーズが高まりつつある現状が明ら
かになっています。
日立では、これらを背景として、日立グループが持つノウハウや技術力を活かし、ＨＦＣ事業
を開始することとしました。ＨＦＣ事業では、利用者との継続的な関係を重視し、魅力ある金融
情報提供やアドバイザリサービスの提供をするために、各金融機関と連携した事業運営を図る予
定であり、金融機関、利用者の双方が相互にメリットを享受できる事業運営を目指していきます。
当面の事業運営は、金融サービスに関してノウハウを有する日立キャピタルグループを中心に行
いますが、将来的にはＨＦＣ事業を行う会社の設立も視野に入れています。さらに、他の企業グ
ループへのサービス提供も検討していきたいと考え、ポータルサービスに関するノウハウの蓄積
を行っていきます。
■ ＨＦＣの主要メニュー
１ 日立グループ社員向けポータルサービス
(1) 金融知識の提供と意思決定支援
・金融商品情報提供・ナビゲーションサービス
・個人資産情報代行管理サービス
(2) インセンティブプログラム
・ ポイントサービス
(3) コミュニティ活動支援
・コミュニティ情報交換支援サービス
・サブ・コミュニティ収納代行サービス
(4) 決済／トランザクション処理
・決済データ転送サービス
・ヘルプデスクサービス
(5) 基本機能
・セキュリティ（ＩＤ管理）
２ 提携金融機関向けサービス
(1)マーケティング支援
・広告・宣伝通知代行サービス
(2)決済／トランザクション処理
・決済データ転送サービス
・ヘルプデスクサービス
(3)基本機能
・チャネル拡大支援
・セキュリティ
以上
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