日立製作所 通信・社会システムグループ（グループ長＆ＣＥＯ：林將章）は、ＶｏＩＰ＊１
通信をオフィスＬＡＮ上で実現させるＩＰ−ＰＢＸ「ＩＰＴＯＷＥＲ−３００」をこのたび製
品化し、１２月２１日から発売を開始します。
本製品はＬＡＮに接続されたＩＰ多機能電話機を制御可能なため、オフィス内の電話設備を
ＬＡＮに統合する事ができ、電話設備の保守・運用をはじめとするＴＣＯ＊２の削減を実現し
ます。
近年のインターネットの急速な普及により、ネットワークにおけるデータ通信量が飛躍的に
増加し、これにあわせて音声をＩＰデータに変換して安価に通信するＶｏＩＰゲートウェイや
ＶｏＩＰルータ等のＷＡＮ系ＶｏＩＰソリューションを実現する技術が確立されてきました。
各企業では通信費削減の手段として、これらＶｏＩＰ製品を活発に導入し始めましたが、この
潮流はさらに企業の内部まで浸透し、ＬＡＮ系のＶｏＩＰソリューションつまりＴＣＯを削減
する事を目的とした内線側の電話設備のＩＰ化も視野に入れてＰＢＸの導入を検討するユーザ
が増加してきました。
当社では、平成１２年上期に「ＶｏＩＰ対応 ＮＥＴＴＯＷＥＲ ＣＸ８０００シリーズ」、
「ＶｏＩＰゲートウェイ ＮＴ−４０」を製品化する等、企業のＷＡＮ系ＶｏＩＰソリューショ
ンへの対応を進めてきましたが、このたびのＩＰ−ＰＢＸ「ＩＰＴＯＷＥＲ−３００」の製品
化は、こうした取り組みをさらに強化し、かつ企業通信における内線側のＶｏＩＰ化（ＬＡＮ
系のＶｏＩＰソリューション）へのニーズに対応するものです。
本製品は主にＬＡＮに接続されたＩＰ多機能電話機を制御するコールマネージャ部と、従来
の電話設備を制御するテレフォニーハブ部を一体化したもので、ＩＰ多機能電話機どうしの音
声通信、従来の電話設備からＩＰネットワークへの音声／データ通信、ＩＰネットワークから
従来の電話設備への音声／データ通信を実現します。
また今回同時に提供するＩＰ多機能電話機では、漢字による通信相手の名称表示機能を搭載
し、使いやすさを実現しています。
■価格および出荷時期
| 機 種 | 本 体 価 格 | 出 荷 時 期 |
ＩＰ−ＰＢＸ
「ＩＰＴＯＷＥＲ−３００」 | システム価格： １,２００万円
（IP多機能電話機 200台＋局線16本） | 平成１３年３月３１日 |
＊上記価格にはシステム設計費、ルータ等周辺機器費、工事・保守費、消費税は含みません。
（*1）VoIP（Voice over IP）：IPネットワーク上に音声を通すための技術
（*2）TCO（Total cost of ownership）：システム運用にかかる費用の総額
以 上
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