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平成12年12月12日
分散オブジェクト推進協議会は世界で初めて複数社製品間での
EJB 相互接続実験、セキュリティ相互接続実験、
名前サービス拡張相互接続 実験に成功
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  分散オブジェクト推進協議会(DOPG:Distributed Object Promotion Group)はCORBA
(Common Object Request Broker Architecture)技術を適用した複数製品間の相互接続性の検
証などを目的として技術分野毎に分科会を設立し、相互接続性の検証実験等を進めております。
今回、トランザクション/コンポーネント分科会、セキュリティ分科会、相互運用分科会でそれ
ぞれ世界で初めての相互接続実験に成功しました。

−EJB(Enterprise JavaBeans™)相互接続実証実験−
  トランザクション/コンポーネント分科会(主査:富士通株式会社)では、本年11月に第一回
EJB相互接続実証実験を実施し、複数社の製品間におけるEJB相互接続実証実験に世界で初めて成
功しました。本分科会では、昨年秋よりWeb/アプリケーションサーバのキーテクノロジのひとつ
であるコンポーネント技術に着目し、検証の範囲をコンポーネント技術に広げるための準備を進
めてまいりました。今回の実証実験では、実モデルに準拠した「従業員のデータ検索/更新」ア
プリケーションを採用し、CORBA2.3やINS(Interoperable Naming Service)、RMIoverIIOPな
どの基盤技術を用いて、これまで分散オブジェクト推進協議会が蓄えてきた相互接続技術の集大
成となるEJB製品間の接続を行い、Session Bean間の相互運用が可能であることを検証いたしま
した。
この実証実験へは次の5社が参加しました。 

          日本電気株式会社
          日本アイ・ビー・エム株式会社
          日本ユニシス株式会社 
          株式会社日立製作所
          富士通株式会社
用いられたEJB製品は次の通りです。
          WebOTX(日本電気(株)製)
          BEA WebLogic Server(BEA Systems,Inc.製)
          WebSphere Application Server(International Business Machines Corp.製)
          TPBroker((株)日立製作所製)
          INTERSTAGE Application Server(富士通(株)製)

  この実証実験の成功は、マルチベンダ環境でEJB製品を使ったシステムの相互運用の可能
性を示す第一歩となったと確信しています。今後は、検証の範囲を広げてトランザクション
連携など検証内容を充実するとともに、実証実験参加メンバの拡大を図っていきます。

−セキュリティ相互接続実証実験−
  セキュリティ分科会(主査:株式会社日立製作所)では、本年10〜11月に第一回セキュリ
ティ相互接続実証実験を実施し、複数社の製品間における相互接続実証実験に世界で初めて
成功しました。
  本分科会では、セキュリティに対して顧客意識が急速に高まりつつあることに加え、分散
オブジェクト技術を活用するシステムの大規模化に伴う複数ベンダ間での相互接続性の必要
性を満足することを目的に活動して参りました。

  セキュリティ技術を活用することにより、不正アクセスによるなりすましの防止や、通信
メッセージの盗聴や改竄を防止することが可能となります。これを実現するために、公開鍵
暗号技術を利用したサーバ・クライアント間の相互認証方式を利用しました。また、通信メ
ッセージの保護にも実績のある暗号技術を利用しています。

  今回の実験では、SSLを介してのCORBA/IIOP相互接続実証を実施し、各社製品の実装して
いる暗号方式の相互接続性から、認証局の発行する証明書のフォーマットや配付方式に至る
相互運用性まで検証いたしました。
この実証実験への参加社およびその製品は以下の通りです。 

          日本電気株式会社:WebOTX
          日本オラクル株式会社:Oracle8i
          株式会社日立製作所:TPBroker
          富士通株式会社: INTERSTAGE Application Server 

  この実証実験にあたり得られた相互接続性に関する技術的な実績・ノウハウにより、マル
チベンダ環境で安全な業務システムの実現を可能としました。今後も、実証実験参加メンバ
の拡大及び、セキュリティ動向に追随した検証範囲拡大を図っていきます。

−名前サービス拡張相互接続実証実験−
  相互運用分科会(主査:日本電気株式会社)では、本年11月に第一回の名前サービス拡張
(INS:Interoperable Naming Service)相互接続実証実験を実施し、複数社の製品間におけ
る相互接続実証実験に世界で初めて成功しました。

  本分科会では、3年前より相互運用性の基本中の基本として、IIOPレベルの相互運用性の
実証を行ってまいりました。また、Java製品およびEJB製品などに代表されるCORBAと並立す
る様々なシステムとの相互運用において、従来の名前サービスの拡張であるINSの相互運用
性は極めて重要との観点から、INSの相互接続実験を実施し、相互運用性の実証に成功致し
ました。この実証実験への参加社およびその製品は以下の通りです。 

          日本電気株式会社:WebOTX
          株式会社日立製作所:TPBroker
          富士通株式会社:INTERSTAGE Application Server

  この実証実験の成功は、マルチベンダ環境で様々なシステムの相互運用の可能性を示す第
一歩となるものです。今後は、本実験の実証実験参加メンバの拡大や、CORBA/IIOPのインタ
ーネット拡張機能などにフォーカスして検証内容の充実を図っていきます。

  以上の各分科会の成果の詳細については12月14日から東京ドームで開催される
OracleOpenWorld2000のセミナ(12月14日午後3時〜4時および午後4時30分〜
5時30分)にてご紹介いたします。さらに今週、米国オーランドで開催されている
OMG(Object Management Group)技術委員会でも報告します。

<他社商品名称に関する表示>
・ CORBAは、Object Management Groupが提唱する分散処理環境アーキテクチャ
   の名称です。
・ Java及びすべてのJava関連の商標及びロゴは、米国及びその他の国における米
   国Sun Microsystems, Inc.の商標または登録商標です。
          
                                                                      −以上−



(別紙1) 分散オブジェクト推進協議会メンバ(13社、50音順)

インプライズ株式会社:東京都渋谷区笹塚1−64−8笹塚サウスビル
            代表取締役社長:安藤 由男
沖電気工業株式会社   本社:東京都港区虎ノ門1−7−12
            代表取締役社長:篠塚 勝正
サン・マイクロシステムズ株式会社 本社:東京都世田谷区用賀4−10−1
            代表取締役社長:菅原 利明
株式会社 東芝      本社:東京都港区芝浦1−1−1
            代表取締役社長:岡村 正
日本電気株式会社    本社:東京都港区芝5−7−1
            社長:西垣 浩司 
日本アイオナテクノロジーズ株式会社    本社:東京都港区赤坂 3−21−16
            代表取締役社長:マイケル・J・ベレット
日本アイ・ビー・エム株式会社 本社:東京都港区六本木3−2−12
            代表取締役社長:大歳 卓麻
日本オラクル株式会社  本社:東京都千代田区紀尾井町4−1
            代表取締役社長:新宅 正明
日本ビー・イー・エー・システムズ株式会社 
            本社:東京都港区虎ノ門2丁目10番1号 新日鉱ビル14階
            代表取締役:井上 基
日本ユニシス株式会社  本社:東京都江東区豊洲1−1−1
            代表取締役社長:天野順一
株式会社 日立製作所     本社:東京都千代田区神田駿河台4−6
            取締役社長:庄山 悦彦
富士通株式会社     本社:東京都千代田区丸の内1−6−1
            代表取締役社長:秋草 直之
三菱電機株式会社        本社:東京都千代田区丸の内2−2−3 
            代表取締役社長:谷口 一郎




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