株式会社日立製作所電力・電機グループ(グループ長&CEO:久野勝邦)は、このたび、九州電力
株式会社(以下、九州電力)日向電力所に、電力情報制御システム「Dora-Power」を初めて適応
したダム管理システムを納入し、12月4日から運用を開始しました。
本システムは、宮崎県北部に位置する耳川水系、五ヶ瀬川水系における計9個所の発電用ダム
を、宮崎県日向市の日向電力所から遠隔で管理するもので、国内最大規模の集中遠隔監視制御シ
ステムになります。
九州電力では、ダムの勤務人員の就労環境改善や出水時のダムの管理体制の確立、自動通知通
報業務、降雨予測に基づく出水予測と放水計画などによる安全で確実なダム運用体制の確立等の
理由から管内ダムを非常駐化し、遠隔監視制御システムによる集中管理を行うことを指向してい
ます。
こうしたニーズに応えて、当社では、 システム間の接続性、拡張性を大幅に向上させ、高信
頼でオープンインターフェイスを採用した電力情報制御システム「Dora-Power」を開発しました。
本システムは、汎用ソフトウェアである「Windows-NT®」をベースに、24時間ノンストップ運転
を可能にした信頼性の高いOSを開発、採用しました。また、マルチベンダ化への対応と業界標準
のオープンインターフェイス採用によりシステムへの連携、接続を容易化したほか、システムの
立ち上げ、多重系システムやLANのの異常監視、運転モードの管理や変更など、計算機システム
の運用をサポートする高信頼性のあるミドルウェアを採用しました。
■商標注記
Windows NT は米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標です。
以上
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