日立製作所 家電グループ(グループ長&CEO:宇根山祥久)は、平成2年から平成6年
に販売した「冷房専用窓用タテ型エアコン」(製造元:松下電器産業株式会社)2機種につい
て、事故防止のための緊急対策を行います。
本製品は、まれに電気部品に水が浸入して絶縁不良となり、最悪の場合には発煙・発火事故
に至ることが判明しました。
つきましては、事故防止のために、制御基板部への水浸入防止部品の取付けと電気部品の交
換作業を無償で行うこととし、12月5日に全国の主な新聞紙上において社告を実施します。
あわせて、日立製作所のホームページにおいても通知を行います。
なお、対象機種以外の窓用タテ型エアコンは対象機種と構造的に異なるものであり、今回の
緊急対策の対象とはなりません。
■対象機器および台数
対象機種(2機種) | 販売期間 | 対象台数 |
RAV−161AD RAV−181AD | 平成2年〜平成6年 | 53,996台 |
■経緯
平成12年8月末に北海道にて、当該製品の製造委託先である松下電器産業株式会社の類似
製品で発火事故が発生し、原因解析の結果、次のことが判明しました。
(1) 強風雨時、本体の隙間から入った雨水や、厳しい使用環境により発生した水受け皿下面
の結露水が、まれに制御基板の電気部品(リレー)の内部に浸入し、リレーの絶縁特性
を劣化させる。
(2) この場合、極めてまれにリレーが発煙・発火し、最悪の場合には、周辺部品に着火して、
製品の発火事故に至る可能性がある。
この解析結果を受け、弊社が製造委託し販売した日立冷房専用窓用タテ型エアコンにおいて
発火事故は発生しておりませんが、事故防止の観点から、緊急対策を実施することとしました。
■対策内容
(1)12月5日付け全国の主な新聞紙上で社告を実施するとともに、日立製作所のホームペー
ジにも当該機種に関する通知を掲載し、下記のフリーダイヤルにてお客様のお問い合わせ
に応じさせていただきます。
(2)ご連絡いただいたお客様には、お買い求めの販売店、もしくは当社サービスの係員が訪問
の上、制御基板部への水浸入防止部品の取付けと電気部品の交換作業を、無償で実施させ
ていただきます。
以上
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