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平成12年11月15日
日本初の都市ごみ炭化燃料化施設の受注決定
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 日立金属株式会社と株式会社日立製作所は、このたび、糸魚川地域広域行政組合より、日本初
の都市ごみ炭化燃料化施設を受注しましたのでお知らせします。

1.都市ごみ炭化燃料化施設について
都市ごみ炭化燃料化とは、都市ごみリサイクルの新しい方式です。
本施設では、都市ごみを粉砕、乾燥、炭化の各プロセスを経て炭化物(いわゆる炭(すみ))
を製造します。得られた炭化物はセメントの原燃料として使用される予定です。

2.役割分担について
炭化炉の基本技術は、フランスのTHIDE(ティド)社が開発し、日立製作所が技術導入
したものです。本施設の主要機械、電気設備を日立製作所が、ごみの受入設備、土木・建築設備
等を日立金属がそれぞれ担当します。

3.特徴
(1)炭化物は石炭並の熱量を持ち、安全・無害な燃料として利用可能
  (炭化物の性状)
    1.  発     熱     量  17〜21MJ/Kg
    2.  塩素濃度  0.5%以下
    3.  ダイオキシン濃度  0.2pg−TEQ/g(測定例)

(2)運転費の低減
    ・炭化炉で発生した可燃ガスは、乾燥炉、炭化炉の熱源として利用し、維持費の低減を図
      っている。

(3)金属のリサイクルが可能
    ・炭化炉では、金属類が酸化されないので、そのまま回収してリサイクルができる。

(4)排ガス中のダイオキシンを抑制
    ・施設排ガスは充分な処理を施し、安全・無害なガスとして大気放出する。ダイオキシン
      濃度は0.01ng−TEQ/Nm3以下。

4.施設の概要
(1) 施設名称: 糸魚川地域広域行政組合ごみ処理施設(炭化システム)
(1) 施設規模: 70t/日(24時間連続運転)
(2) 設置場所: 新潟県西頸城(くびき)郡青海町
(3) 竣  工: 2002年3月

5.受注金額     29億2950万円(消費税含む)

■THIDE(ティド)社の概要
(1)会社名
      THIDE ENVIRONNEMENT SA
     (ティド 環境 株式会社)
(2)所在地
      フランス パリ市郊外
(3)設立年月
      1994年(SAGED社(サージェット)より環境事業部門を独立)
(4)代表取締役
       Lavigne Delville(ラビン デルビル)
(5)事業内容
      キルン式炭化システムによる廃棄物処理施設の建設。
      パイロットプラントでの実証を完了し、ヨーロッパ市場を中心に展開中。




                                                                    以    上




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