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平成12年11月14日
携帯電話を利用した日韓自動通訳システムを開発
−11月14日から体験版サービスを一般公開−
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 日立製作所中央研究所は、このたび、韓国・三星総合技術院との共同研究により、携帯電話を利用
した日韓自動通訳システムを開発しました。携帯電話からサービスセンターにアクセスして日本語の
文例を話すと、韓国語に通訳されるサービスを実現するシステムです。11月14日より2ヶ月間無料体
験版サービスを一般公開します。
 開発したシステムは、2002年の日韓共催サッカーワールドカップに向けて需要が増す日韓通訳
を、携帯電話を用いて気軽に利用できる自動通訳サービスとして期待できます。

【技術の内容】 
 日韓自動通訳システムは、日立製作所中央研究所の音声認識・音声合成・言語処理技術と、三星総
合技術院の韓国語音声合成技術を用いた共同研究の成果によって実現しました。
  電話音声による日本語の話し言葉を認識するためには、電話音声向けの日本語認識技術のほかに、
「あのー」といった日本人特有の不要語を話してしまった場合でも理解できる新しい認識技術が必要
でした。今回、新たに開発した技術は以下の通りです。

(1) 電話音声対応の音声認識技術:大量の電話音声データを解析して、電話特有の音声信号に適合
    した“電話音声向け音響モデル”を作成しました。また、多種多様な電話機からの音声にも対
    応するために、電話機固有の周波数特性を検知して影響を取り除く、“電話回線適応技術”を
    開発しました。これにより、携帯電話の音質でも高精度な認識を実現しました。
(2) 不要語を含んだ通話を正しく理解する音声認識技術:文の前後に「えーと」「あのー」などの
    不要語を発声してしまった場合や、「〜して下さい」「〜して頂けますか」のような表現の多
    様性等に対しても対処可能なネットワーク型構造の認識方式を開発しました。これにより、認
    識できる入力音声の自由度が大きく広がりました。
(3) 肉声音声データを用いた自然な音声合成技術:大量の肉声音声データの中から類似した文を見
    つけ出し、そのアクセントやイントネーションを利用して合成音声を生成する技術を開発しま
    した。これにより、合成音声でも自然な音声出力が可能となり、コンテンツ充実の際の人間に
    よる音声吹き込みの手間がかかりません。

 今回の試験版サービスでは日本語から韓国語への通訳に限定して対応していますが、さらに両社の
共同研究の成果である韓国語から日本語への通訳システムも提供していく予定です。また、文例につ
いても、ビジネス会話や語学学習などに拡大し、より豊かな双方向コミュニケーションの実現を目指
していきます。

【体験版サービスの内容】 
 今回公開する体験版サービスでは、旅行用会話を中心とした約1,700の文例を提供します。お使い
になる方は、携帯電話、PHS、一般の電話から下記のサービスセンターに電話をかけ、通訳したい
文例を日本語で話して頂きます。すると、はじめに日本語が正しく認識されたことを確認する日本語
音声が流れ、続いて韓国語音声が出力されます。韓国語音声は電話機の指定の番号を押せば繰り返し
聞くことができます。この音声を対面の相手に聞かせることで自分の意思を伝えることが可能です。
体験版サービスは、国際電話を利用すれば海外からもアクセスできるため、韓国旅行中などに現地か
ら利用することも可能です。 

・期間:2000年11月14日〜2001年1月13日
・料金:無料(別途通話料がかかります)
・文例、使用方法:URL:http://koigakubo.hitachi.co.jp/mobilingual/


                                                                               以上




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