日立製作所 デジタルメディアグループ(グループ長&CEO:藤森 好則)は、パソコンを使って、
CDやインターネットによる音楽配信からの音楽データを記録し、音楽が楽しめる携帯型のデジタ
ルメモリープレーヤー「HDM−MP1」を12月11日から発売します。「HDM−MP1」では
記録メディアとして、汎用性の高い半導体メモリーであるマルチメディアカードを採用しています。
あわせて、CDレシーバー/MDデッキがセパレート構成のMDコンポシステム「AX−F100」
を11月20日から発売します。
■ 価格・発売時期
品名 | 型式 | メーカー希望 小売価格 | 発売日 | 当初 販売台数 |
デジタルメモリープレーヤ | HDM−MP1 | 37,000円 | 12月11日 | 2,000台 |
MDコンポシステム | AX−F100 | オープン | 11月20日 | 2,000台 |
近年、パソコンの普及/高機能化、パソコンとAV機器との接続/連携により、パソコンで音楽
や映像を楽しむような環境が整ってきています。またインターネットが拡大し、インターネットで
入手した音楽データをパソコンで楽しむことが急速に広まってきています。これにともないこれら
のパソコンに取り込んだ音楽を、どこでも自由に楽しめる携帯型のデジタルメモリープレーヤーが
注目されており、デジタルメモリープレーヤーの日本市場は今年度約30万台の需要が見込まれて
います。
デジタルメモリープレーヤー「HDM−MP1」は、音楽データ記録時に高音質を実現する音声
圧縮方式「AAC」※1を採用、またパソコンやインターネットで普及している音声圧縮方式
「MP3」※2の音楽データも「HDM−MP1」に記録し再生することが可能です。
またインターネットからの入手などデジタル化された音楽データについて違法コピー/不正流通
による著作権侵害が懸念されておりますが、今回商品化するデジタルメモリープレーヤー「HDM
−MP1」では、SDMI(Secure Digital Music Initiative)※3に準拠する「セキュア・ポータ
ブル・プレーヤー・プラットフォーム(SP3)」※4を採用しています。
今年度のセットステレオは、300万台の需要が見込まれており、MD搭載タイプは約8割を占
めるようになりました。日立では8月にMDコンポシステム「AX−F300」を発売しており、
このたび同シリーズとして「AX−F100」を発売しラインナップの充実を図って参ります。
[主な仕様]
●デジタルメモリプレーヤー「HDM−MP1」
<本体>
型式 | HDM−MP1 |
対応圧縮方式 | MP3、AAC |
周波数特性 | 20Hz〜20,000Hz |
S/N比 | 80dB以上(EIAJ) |
パソコンインターフェース | USB接続 |
液晶表示 | 6×7ドット6文字(英数)、7セグメント文字×3 |
記録メディア | マルチメディアカード(MMC) |
端子 | ヘッドホン端子(ステレオミニ×1)USB端子×1 |
連続再生時間 | アルカリ乾電池:約5時間、 ニッケル水素充電池:約4時間(充電約3時間) |
電源 | 単4×1(アルカリ乾電池またはニッケル水素充電池)、 またはACアダプタ |
ヘッドホン出力 | 5mW+5mW |
外形寸法 | 幅38.6×高さ83.5×奥行25.4mm |
質量 | 約58g(電池、マルチメディアカード含む) |
付属品 | USBケーブル、単4ニッケル水素充電池、 ACアダプター、32MBマルチメディアカード(MMC) インナー型ヘッドホン、ヘッドホン延長ケーブル、 Windows®98用ソフトウェア(CD-ROM)、ケース、 ストラップ |
<ソフトウエア仕様/必要動作環境>
ソフトウエア | Liquid Player for Hitachi |
機能 | CDリッピング機能(AACエンコード)、 パソコンでの再生機能、 本機へのデータダウンロード(USB経由)など |
必要動作環境 |
適応パソコン | IBM PC/AT互換機 |
OS | 日本語版Microsoft Windows ®Millennium Edition 日本語版Microsoft Windows® 98/Windows® 98 Second Edition (Windows® 95/3.1からWindows® 98へのアップグレード環境での動作保証はいたしません。) |
CPU | MMXテクノロジーPentium233MHz相当以上 |
RAM | 32MB以上 |
ハードディスクの空き容量 | 50MB以上 (音楽データ扱い量に比例して空き容量が必要です。) |
サウンド機能 | Windows®互換の16ビットをサポートしていること |
USBポート | 標準搭載 |
出力 | スピーカーまたはヘッドホン |
CD-ROMドライブ | 音楽CDのデジタルデータ抽出機能をサポート |
グラフィック機能 | 640×480ドット、256色以上 (800×600ドット、65536色以上を推奨) |
インターネット接続 | 28.8kbps以上のモデム |
Webブラウザ | Microsoft® Internet Explorerの最新バージョン |
(ご注意)
上記のシステム構成を有するすべてのパソコンでの動作を保証するものではありません。
●MDコンポシステム「AX−F100」
項目 | 内容 |
MD部 | 演奏方法 | プログラム演奏(最大35曲)、ランダム演奏、リピート演奏 、ダイレクト選曲、スキップ選曲 |
編集機能 | ディスク・トラックネーム機能、ムーブ・デバイド・コンバイン・イレース機能、プログラムムーブ機能、アンドゥ機能 |
CD部 | 演奏方法 | プログラム演奏(最大30曲)、ランダム演奏、リピート演奏、 ダイレクト選曲、スキップ選曲 |
チューナー部 | 受信バンド | FMステレオ・AMモノラル |
受信方式 | デジタルシンセサイザー方式 |
プリセット選局 | 40局 |
アンプ部 | 実用最大出力 | 30W+30W |
トーンコントロール | 4パターンプリセットイコライザ |
本体部 | タイマー機能 | 予約時刻に自動的に録音/再生、スリープ機能 |
消費電力 | 74W(待機時消費電力0.8W) |
外形寸法 | CDレシーバー部 210(幅)×120(高さ)×325(奥行)mm MD部 210(幅)×96.5(高さ)×320(奥行)mm スピーカー部(1本) 150(幅)×275(高さ)×227(奥行)mm |
質量 | CDレシーバー部 4.4kg MD部 2.6kg スピーカー部 2.9kg(1本) |
[他社商標注記]
• IBMおよびPC/ATは米国International Business Machines Corporationの登録商標です。
• Microsoft、Windows®は米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における
登録商標です。
• MMXおよびPentiumはIntel Corporation®の商標または登録商標です。
• Liquid AudioおよびLiquid Playerは米国 Liquid Audio社の登録商標です。
• その他記載のシステム名、製品名は一般に各開発メーカーの登録商標あるいは商標です。
※1 AAC(MPEG-2/Advanced Audio Coding)
ISO(国際標準化機構)のワーキンググループであるMPEGが1997年に制定した音声情報圧
縮の国際規格「MPEG-2/Advanced Audio Coding(ISO/IEC標準13818-7)」です。圧縮率、
音質ともMP3同等以上の性能があります。BSデジタル放送の音楽圧縮技術として採用さ
れる予定です。
※2 MP3(MPEG-1/Audio Layer3)
ISO(国際標準化機構)のワーキンググループであるMPEGが1992年に制定した音声情報圧縮
の国際規格「MPEG-1/Audio Layer3(ISO/IEC標準1172-3)」です。
※3 SDMI(Secure Digital Music Initiative)
デジタル音楽の流通を不法コピーから守る技術仕様を取りまとめるために、1999年2月
に発足した団体でRIAA(米国レコード産業協会)が提唱して、コンテンツホルダーを始め、
ハード、ソフト、システム関連会社を含め、200社以上が参加しています。
既に、再生ポータブルプレーヤに関する技術仕様を定めた「SDMI Portable Device
Specification Part1 Version1.0」を公表しています。
関連ホームページURL:http://www.sdmi.org/
※4 セキュア・ポータブル・プレーヤー・プラットフォーム(SP3)
リキッドオーディオ社により開発された、デジタル音楽配信の不正コピー防止機能をポー
タブルプレーヤで実現するための技術です。
以上
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