日立製作所(本社:千代田区 社長:庄山悦彦 以下日立)、ファンタスティック コーポレー
ション(本社:スイス ツーク CEO レト・ブラウン 以下ファンタスティック)は、このたび、
衛星やxDSLを経由した一般消費者向けDTH(ダイレクト トゥ ホーム)マルチメディアブ
ロードキャスティングサービスを、アジア地区向けに、共同開発することで合意しました。
本合意に基づき両社は、ファンタスティックの持つブロードバンド・コンテンツ配信/管理ソ
フトや、ブロードバンド技術、マルチメディアコンテンツの有効利用に関するコンサルティング
ノウハウやスキルと、日立のもつデータセンタをはじめとする各種プラットフォームや、透かし、
暗号化、画像圧縮といったコンテンツフォーマッティング技術を融合した、コンテンツ配信AS
Pサービスを開発するとともに、本年12月よりフィジビリティスタディを開始します。両社で
は、2001年後半をめどに、メディア業界やエンターテインメント業界との協力により、コン
テンツ収集・配信事業を行って行く予定です。
DTH(ダイレクト トゥ ホーム)マルチメディアブロードキャスティングサービスは、あら
ゆるジャンルのマルチメディアコンテンツを、PCやセットトップボックス、インターネット家
電などに、効果的かつ迅速に届けるサービスです。ファンタスティックは、放送とデータ通信の
融合を可能にするソフトウェアを有しています。また、日立はコンテンツ配信事業に必要なコン
テンツフォーマッティング技術や、双方向コンテンツ配信事業に必要なサービスメニューを有し
ており、今後、ファンタスティックの配信管理技術を利用したデジタルコンテンツ収集・配信事
業のプロデュースを行っていきます。
本件に関する関係者のコメントは以下の通りです。
株式会社日立製作所 コンシューマネットビジネス推進本部長 山田公稔
「ブロードバンド マルチメディア ブロードキャスティングの分野で高い技術とノウハウをもつ
ファンタスティックとサービス開発の面で合意できたことは、デジタルコンテンツ収集・配信事
業のトータル事業プロデューサを目指す日立としては、大変うれしく思っています。日立では、
双方向の特性を活かしたリアクション管理、効率的なコンテンツ配信、オークションを含めたT
Vコマース等、双方向サービスのプロデュースを進めていく予定であり、これらサービスの基盤
のひとつとして、ファンタスティックの配信管理技術を適用していきたいと考えています」
ファンタスティック コーポレーション 上級副社長 トーマス・ディジョン
「ファンスティックのソリューションは、ブロードバンド市場を推進する効率的で高速の配信モ
デルを次の段階に進化させるものです。私たちは、テレビとインターネットの力を最高に引き出
す革新的で、飛躍的に進歩したメディアサービスの開発について日立と協力できることをうれし
く思っています。われわれは、消費者がいつでもどこでも楽しめる豊かなサービスを開発してい
きます」
■ファンタスティック コーポレーションについて
ファンタスティック コーポレーションは、フランクフルト株式市場に株式を公開している上
場企業であり、データ・ブロードキャスティングのソフトウェアソリューションにおける先駆的
なプロバイダです。ファンタスティックの提供するソリューションは、ポイント・トゥ・ポイン
トのインターネット接続と、ポイント・トゥ・マルチポイントのデジタル・ブロードキャスティ
ングを組み合わせた画期的な通信技術で、あらゆるIPネットワークを通じ、豊富でインタラク
ティブなメディア・コンテンツをPCやデジタル・セットトップボックス、携帯機器(第三世代
携帯電話等)に向けて配信することを可能にします。
ファンタスティックでは、今回の発表に先立ち、世界各地でブロードバンド試験を成功させて
います。オーストラリアでは最大手のキャリアであるテレストラ社と共同で、オーストラリア全
土で2ヶ月間にわたって、配信が我が特定した視聴者のPC上に、ゲームやニュース、広告、
ライブストリーミングを含むブロードバンドチャネルを、衛星経由で配信しました。また、ノキ
アとの共同試験では、携帯端末で、マルチメディアコンテンツを、テレビ並みの品質のビデオス
トリームを同時に複数サポートするのに十分な速度である14.95Mbpsで寿旬することに成功し
ています。いずれもダイアルアップオプションを備えた、単一方向ブロードバンド・コンテンツ
配信システムをベースにしています。
以上
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