日立製作所 家電グループ(グループ長&CEO:宇根山 祥久)は、50世帯分の生ご
み(40kg/日)がリサイクル可能な『バイオ式 集合住宅用生ごみ処理機』(GMR−
50CJ)を10月21日から発売します。
本製品は、集合住宅での生ごみのリサイクルニーズに対応して、電気ヒータにより加温し
て、高温好気性バクテリアで発酵・分解する方式としました。これにより、従来のガス温水
による加熱方式タイプ(GMR−3GJ)に比べ、設置・据え付けが容易となります。
また、住宅地への設置を考慮し、水吸着脱臭装置により脱臭性能を強化するとともに、処
理機内部に吸音材を採用することで騒音低減を図りました。
さらに、生ごみを投入する扉の軽量化、扉へのカード型キーの採用、補助材・バクテリア
の追加投入が不要な連続処理方式により、生ごみをいつでも簡単に投入することができ、ご
み集積所での猫・烏害を防ぎます。
■価格及び発売時期
製品名 | 機種名 | 標準処理能力 | 希望小売価格 | 発売時期 |
集合住宅用 生ごみ処理機 | GMR−50CJ | 40kg/日 (50世帯相当) | オープン | 10月21日 |
生ごみの焼却によるダイオキシン問題や焼却灰の最終処分場の問題から、生ごみをリサイ
クルする動きが活発になっています。
日立では、平成5年10月より学校・福祉施設などの業務用生ごみ処理機の受注開始から
スタートし、一般家庭用の生ごみ処理機を発売して、生ごみのリサイクル推進を図ってきま
した。
業務用生ごみ処理機は、学校・福祉施設において、自治体や国が機器を導入し、できたコ
ンポストを農家等に供給して再利用することで普及が進んでいます。また一般家庭用では、
機器購入に対する補助金制度を設ける自治体の増加と共に、需要が拡大してきています。
一方、集合住宅においては、「設置する場所がない」「コンポストを再利用する手段が無い」
などの問題から普及が遅れています。
日立では、このような市場に対応し、平成11年9月に、住宅地での設置に対応し、自治
体でのリサイクルが容易な集合住宅専用の生ごみ処理機を開発し、東京都武蔵野市の集合住
宅に設置して、好評を得ました。
今回の製品では、従来ガス温水を利用していた高温好気性発酵の熱源に、電気ヒータを採
用することにより、設置・据え付けが容易となり、多様なニーズに応えます。
■主な製品特徴
1. 環境への思いやり
バイオ式生ごみ処理機のコンポストは、特別な処理無しで、たい肥として使用でき、
リサイクルが容易です。
2. 防音・脱臭強化…住宅地への設置が可能
(1)水吸着脱臭装置
生ごみを発酵・分解する際に発生する臭気が水に吸着しやすい性質を利用し、脱臭
装置に定期的に水を補給して、臭いの吸着を強化しました。
(2)水槽バクテリアによる脱臭装置内蔵
ランニングコストが安く、環境に優しい脱臭装置として、水棲バクテリアが臭い分
子を分解する生物脱臭を採用しました。
(3)高性能吸音剤により、防音機能を強化
高分子材料を架橋構造とした高性能吸音材を、生ごみ処理機の外板内側に貼り付け
ることで、従来に対して約−3ホンの低減が実現できました。
■主な仕様
型 式 | GMR−50CJ |
標準処理能力 (対象世帯数) | 40kg/日 (50世帯) |
製品寸法(mm) | 幅2,050 奥行1,030 高さ1,220 |
製品重量(kg) | 670 |
電 源 | 3相200V 50/60Hz |
定格消費電力(kW) | 3.4 |
運転電流(A) | 10.6 |
消費電力量(kWh/日) | 32 |
以上
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