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平成12年10月18日 |
業界で初めて、 生産管理システムと自動制御・監視システムを一体化した バッチ統合生産システム「HIBIS(ハイビス)」を製品化 −医薬・食品プラントや化学プラントなどの 複雑な生産工程の効率化を実現− |
日立製作所 計測器グループ(グループ長&CEO 猪俣 博)は、このたび、医薬・食品プラントや 化学プラントなどのバッチプラント(*1)向けに、業界で初めて、従来の生産管理システムとライ ンの自動制御・監視システムを一体化したバッチ統合生産システム「HIBIS(ハイビス)」を製品 化し、10月19日から販売を開始します。本システムにより、原料投入等の操作指示、温度や圧力 の自動制御・監視、製品の生産量、品質の記録などをシームレスに管理することが可能となり、 複雑な生産工程の効率化を実現できます。 (*1)装置ごとに単位操作を順次行うプラント。多品種少量生産に適しているが、操作が複雑と なる。 近年、医薬品、食品、化学などの分野では、多品種少量生産が容易なバッチプラントが増加し ています。しかし、従来のバッチプラントは制御が複雑で手動操作が多い上、温度や圧力等の自 動制御・監視システムと、生産品種、生産量の指示、投入原料量、操作実績などを管理する生産 管理システムが個々に専用システムとして構築されており、製造および生産管理に多大な労力が 必要でした。そこで、製造の自動化に加え、現場への操作指示、製造実績の容易な管理が可能な システムが求められていました。 当社では、温度や圧力を自動監視・制御する総合計装システム等を提供してきましたが、この たび、このようなニーズに対応し、同システムにライン操作の指示や確認、生産実績の確実な把 握、管理が行える機能を統合したバッチ統合生産システム「HIBIS」を製品化しました。 「HIBIS」は、自動制御を行う当社の総合計装システム(EX-6000/7000シリーズ)を核とし、製 造手順と実績を管理するHIBISサーバー、現場への操作指示を行う現場端末(*2)などによって構 成されます。 本システムは、自動制御と生産管理、手動操作を一元管理するため、当社が開発した1枚のBI (BatchIntegration)シートで製造手順を管理する手法を用いています。これにより、現場への 操作指示や自動制御を、同シートの記述に従って自動的に実行できます。また、製造実績は、ロ ット単位に自動的に収集され、HIBISサーバーで一元管理されるため、生産管理に必要な情報を 自由に編集し印字できる ほか、過去のデータをさまざまな形で検索することも可能です。 本システムにより、従来、生産管理システムと制御システムが個々に構築されていたために煩 雑であった管理業務を一体化でき、工程の効率化および確実な管理が可能となります。また、シ ステムの一体化により、システム開発や保守が容易となり、さらに、上位の全社統合管理パッケ ージやサプライチェーンマネージメントシステム等とのスムーズな情報交換も実現できます。 (*2)製造現場に設置され、運転員との情報交換を行うための小型のコンピュータ。 今後当社では、「HIBIS」を医薬品、食品、化学を中心とするバッチプラント向けに販売し、 年間100システム以上の受注を目指します。
以 上
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WRITTEN BY Corporate Communications Division |