日立製作所 通信・社会システムグループ(グループ長&CEO:林將章)は、PBXやボタ
ン電話に接続することによって、VoIP(*1)による音声相互通信を可能とする「VoIP
ゲートウェイ NT−40」を、8月25日から発売開始します。
本製品は音声をIPデータに変換して、IPネットワーク上で音声情報をやり取りするため
の装置で、音声だけでなくFAX・PCモデムによる通信も可能です。そのため、大規模なシス
テムを導入することなくVoIPを実現でき、企業内通信コストを大幅に低減させることができ
ます。
近年のインターネットの急速な普及により、ネットワークにおけるデータ通信量が飛躍的に増
加しています。中でも企業ネットワークの分野では、増大するデータ通信量に対応し、「音声と
データをいかに効率よく伝送するか」を念頭においたネットワーク構築が課題となりつつあり、
音声とデータを統合して送ることができ、かつ通信コストを大幅に削減することができるVoI
Pのニーズが高まってきています。
当社では、平成12年3月に「VoIP対応 NETTOWER CX8000シリーズ」を
製品化する等、企業内通信のVoIP化への対応を進めてきました。このたびの「VoIPゲー
トウェイ NT−40」の製品化は、こうした取り組みをさらに強化し、既存システムを活かし
つつVoIP化に対応したいというニーズに対応するものです。
本製品は4chの音声入力をもちながらも、19型ラックに搭載可能な小型タイプです。本製
品では、スーパーG3FAXやPCモデムについて独自の検出機能を有しているため、従来Vo
IP上では困難であったFAXやPCモデムによる通信を可能としています。(*2)また、音
質劣化の要因となるパケットの「ゆらぎ」を効果的に取り除く「ゆらぎ」吸収機能を搭載し、よ
り自然に近い通話を実現します。さらに、端末毎にネットワーク上にある他の「NT−40」の
IPアドレスが管理できるので、ゲートキーパー等の特別なアドレス管理装置がなくてもVoI
Pネットワークが構築できます。
■価格および出荷時期
機 種 | 本 体 価 格 | 出 荷 時 期 |
「VoIPゲートウェイ NT−40」 | 45万円 | 平成12年9月25日 |
*上記価格には電話機、ルータ等周辺機器費、工事・保守費、消費税は含みません。
(*1) VoIP(Voice over IP):IPネットワーク上に音声を通すための技術
(*2) スーパG3FAX、PCモデムによる通信を行うには、約 80K bit/s の回線帯域が必
要です。
以上
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