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平成12年7月18日 |
デジタル音楽配信「ケータイdeミュージック」システムの メモリカード仕様が、マルチメディアカード・ アソシエーションの アプリケーションノートに採用決定 |
マルチメディアカード・アソシエーション(*1)(以下、MMCA)は、6月12日、13日に台北にて開 催した総会において、デジタル音楽配信「ケータイdeミュージック」システム(*2)のメモリカード仕 様を、MMCAのアプリケーションノート(*3)として採用することを採択しました。これにより、本 仕様が、音楽配信などのコンテンツ保護を必要とするアプリケーションにおいて、標準仕様としての 地位を確立しました。 MMCAでは、昨年の11月以来、株式会社 日立製作所(以下、日立)、独 Infineon Technologies AG(以下、インフィニオン)」、三洋電機株式会社(以下、三洋電機)の共同提案を元に、セキュリティ 機能を内蔵したセキュアマルチメディアカードの仕様策定作業を行って来ました。その後、3回の Task Oriented Group(以下、TOG)会議、3月のバルセロナにおける総会を経て、今回の台北総会にお いてマルチメディアカードのアプリケーションノートとして採択しました。本アプリケーションノー トは、MMCAのホームページよりダウンロード出来る様になります。 MMCAは、更に次のステップとして、WAP(Wireless Application Protocol)、eコマース などに対応した一般的なセキュアコマンド体系を持ったセキュアマルチメディアカード仕様を策定し て行く予定です。 今回アプリケーションノートとして採択された「ケータイdeミュージック」システムのメモリカー ド仕様は、昨年の12月に発表された、三洋電機、日立、富士通株式会社の3社が共同で開発した携帯 電話機・PHSに音楽を配信するシステム「ケータイdeミュージック」の技術規格のメモリカード部分 です。既存のマルチメディアカードの上位互換であり、上記3社で共同開発した汎用コンテンツ保護 技術である「UDAC-MB」(Universal Distribution with Access Control - Media Base) をベー スに高いセキュリティを実現しています。カード自身に暗号化・復号化の機能を持たせると同時に、 暗号化・復号化の際に使われるライセンスキー(*4)等をカード内の安全な領域に格納できるTRM 領域(*5)を有しています。 「UDAC-MB」の特長は、音楽などのデジタルコンテンツをメモリカードなどに配信し、ユーザー間で やりとりする場合に、ユーザーが不便を感じることのないような合法的コピー及び合法的再生を実現 していることです。ライセンスキーと暗号化コンテンツを独立に配布するしくみなどにより、超流通 コンテンツ配信(*6)を実現しています。この技術は、デジタル音楽の流通を不法コピーから守る技術 仕様を取りまとめるために設立された、SDMI(*7)の技術規格に適合しています。日立では既に本 仕様に基づく16Mバイトのコンテンツ保護機能付きマルチメディアカードを製品化しています。 [用語説明] (*1) マルチメディアカード・アソシエーション:MultiMediaCard Association(MMCA) 携帯電話機器メーカーなど80社(6/16現在)で構成する、小型メモリカードでは最大規模を誇る標準 化団体。1997年に設立され、本部は米国カリフォルニア州クパチノ市。主要メンバーは、 Nokia Mobile Phones, LTD、Ericsson Mobile Communications AB、Motorola, Inc.、Siemens AG、三洋、日立、Infineon Technologies AG、SanDisk Corporation、SCM Microsystems, Ltd. など。URL:http://www.mmca.org/ MultiMediaCardは独 Infineon Technologies AGの商標です。 (*2) ケータイdeミュージック 三洋電機、日立、富士通株式会社の3社が共同で開発した携帯電話機・PHSに音楽を配信するシステム の技術規格。この「ケータイdeミュージック」は、3社で共同開発した汎用コンテンツ保護技術である 「UDAC-MB」をベースにした規格であり、セキュリティガイドライン、プロトコル規格、メモリカード 規格およびダウンロード・再生システム規格から構成される。本規格を普及促進する為の団体である ケータイdeミュージック・コンソーシアムが2000年3月に設立されている。 URL:http://www.keitaide-music.org/ (*3)アプリケーションノート:マルチメディアカードをある用途に応用する場合に、その使用方法な どを記載した応用技術資料。 (*4)ライセンスキー:暗号化されたコンテンツを解くための秘密鍵(キー)を配信先のメディアに固有 の公開鍵などで暗号化した情報。このライセンスキーは、ネットワークなどを通して購入、または正 当に移動することにより、マルチメディアカード内に記録される。再生時に正当なデコーダチップ内 に安全に渡して初めて暗号化コンテンツを復号できる。 (*5)TRM(Tamper Resistant Module):タンパ・レジスタント技術は、半導体チップなどの内部解析 や改ざんを物理的及び論理的に防衛する技術です。例えば、チップ内部に強固で粘着力の高いコー ティングを施し、表面を剥がすと、内部の回路が完全に破壊されるようにしたり、ダミーの配線を 施したりします。TRMは、本技術を用い、形成・構成されるシリコン領域、またはカードの領域です。 (*6)超流通コンテンツ配信 コンテンツ情報を「所有する」ことに対価を支払うのではなく、「使用する」ことに対して料金を支 払う仕組みで、情報提供者の権利と利用者の便利さとが保証される。電子的な攻撃に耐える保護容器 と暗号による防御機構が必要。 (*7) SDMI(Secure Digital Music Initiative) デジタル音楽の流通を不法コピーから守る技術仕様を取りまとめるために、1999年2月に発足した団体 で、RIAA(米国レコード産業協会)を始めとするコンテンツホルダーを始め、ハード、ソフト、シ ステム関連会社を含め、110社以上が参加しています。既に、再生ポータブルプレーヤに関する技術仕 様を定めた「SDMI Portable Device Specification Part1 Version1.0」を公表しています。 URL: http://www.sdmi.org/ 以 上
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WRITTEN BY Corporate Communications Division |