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平成12年7月13日
世界で初めて商用ベースの高速インターネット上で
超高精細(D1)*1画像伝送実験を実施
― 横浜―大阪間で
世界最高性能の超高圧電子顕微鏡をリモート操作 ―
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  大阪大学は、本年7月18日から21日にかけて、横浜パシフィコで開催されるINET2000*2会場におい
て、郵政省通信総合研究所(CRL)、東京通信ネットワーク(TTNet)、PNJコミュニケーションズ、大阪
メディアポート、KDD、 および日立製作所と共同で、世界最高性能の超高圧電子顕微鏡を遠隔操作し、
次世代画像フォーマットであるD1フォーマットで記録された超高精細画像を、商用ベースの高速イン
ターネットを介して長距離伝送する実験を行います。
  今回の実験は、「D1 over IP」*3技術の実用性と、放送コンテンツがIPネットワーク上で扱えるこ
とを実証するものです。大阪大学を始めとする実験参加各社では、本実験が映像の遠隔リアルタイム編
集やライブラリ化など、今後の放送システムにおける新たな可能性の拡大につながるものと期待してい
ます。

  近年、インターネットは、企業や社会を取り込んだ社会的なインフラへと拡大してきています。今後、
インターネット上で、グループウェアや画像情報を取り込んだマルチメディア情報の伝送がますます
増大することが予想され、これまで以上に、高速かつ高精細な画像伝送を実現する通信技術が必要とさ
れています。米国では政府による「Next Generation Internet」や、大学等の研究機関を中心にした
「Internet2」など、次世代インターネットの実験が開始されており、日本においても、郵政省のギガ
ビットネットワークを活用した、産官学の協力による次世代インターネット実験が多数実施されてい
ます。 

  本実験は、横浜のINET2000会場と大阪大学を高速バックボーン経由で接続し、世界最高性能の超高圧
電子顕微鏡を横浜から遠隔操作して、半導体等のサンプル画像の超高精細画像を長距離(大阪-東京-横
浜間約500km)デモ環境で高速に伝送するものです。今回の実験結果は、超高速ネットワークの利用を先
導するものであり、今後、高品質画像を必要とする放送、医療、科学など幅広い分野への応用が期待さ
れます。 
  本実験で使用した、世界最高性能の超高圧電子顕微鏡を用いた遠隔観察システムは、大阪大学超高圧
電子顕微鏡センターと、サイバーメディアセンターが共同で開発したものです。また、INET2000会場と
大阪大学を高速バックボーン経由で接続し画像伝送実験を行うにあたっては、郵政省通信総合研究所が
開発した「D1 over IP」技術ならびに東京通信ネットワーク、PNJ コミュニケーションズ、大阪メディ
アポートで構築したWDMなどを利用したギガビット級の次世代IPネットワーク*4および日立製作所の
「ギガビットルータGR2000」を使用しています。
     
    *1)D1…放送局で用いられる画像フォーマット。 本実験ではインターネット上で D1を伝送する
           D1 over IPを使用する。
    *2)INET2000…インターネット関連で年に1回開催される世界最大規模の国際会議で、カンファ
                 レンスおよび最先端の技術展示を中心に実施される。今年は日本(横浜)で開催。
    *3)D1 over IP…インターネット上での放送素材のリアルタイム伝送を可能とする超高精
                       細画像伝送技術。約300Mbpsの超高速伝送が必要。
    *4)8月よりサービス開始予定の「Powered−IPサービス」用ネットワーク。

                                                                              以上




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