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平成12年7月5日 |
世界標準に向けた 高集積小型「10Gbit/s光トランシーバ」を発売 −激増するデータトラフィックに対応したテラビット光ネット ワークシステムや 大規模IPルータネットワークシステム を実現− |
日立製作所 通信・社会システムグループ(グループ長&CEO:林將章)は、「10G bit/s光トラ ンシーバ」を、7月20日から販売を開始します。 本製品は、インターネット時代へ向けたDWDM(*1)システムを用いた大容量光ネットワークやIP (*2)ルータを用いたネットワークの構築に最適な多重分離回路等を集積化した小型・低消費電 力の10Gbit/s 送受信一体化光モジュールです。 なお、当社は本年3月、市場規模拡大と業界標準化をめざし米国ルーセント・テクノロジー社、 仏国アルカテル・オプトロニクス社と、「10G bit/s光トランシーバ」に関するマルチソースアグ リーメント契約を締結しました。本マルチソースアグリーメントは、3社が互換性のある共通仕様 のモジュールを開発・製品化していくというもので、今回発売する製品は、これに基づき、3社の 互換性を持っています。 当社では、今後の製品化を通じ、需要の急増が見込まれる10Gbit/s光伝送モジュールの標準化 に貢献していきます。 近年のインターネットの普及によるデータトラフィックの急増に伴い、大容量通信ネットワー クの構築が急務とされています。DWDMシステムやテラビットルータを利用した大容量光ネットワー ク・大規模IPネットワークの実現には、伝送パイプの高密度化を実現することがシステム開発上の 課題となっています。このため、これらの課題を解決する高集積・小型の10Gbit/s光 伝送モジュールのニーズが高まってきています。 当社では、平成7年に「10Gbit/s 光伝送モジュール」を業界に先駆けて製品化・量産出荷する など、常に業界をリードしてきました。今回は、今後のさらなる高集積・小型・低消費電力のニー ズに対応するために、直接変調レーザおよびシリコンゲルマIC技術を確立し、「10G bit/s 光トラ ンシーバ」を製品化したものです。 本製品は、マルチソースアグリーメント仕様に準拠した送受信一体型のモジュールです。光伝 送は12kmと40km伝送に対応したもので、国際標準であるITU(*3)規格SONET(*4)規格OC- 192 SR-1とLR-2に準拠しています。今後は低価格の2km、長距離の80km対応の製品も計画して います。電気インタフェースは300ピンコネクタで、そのピン配置、信号規格や機能は、ルーセ ント・テクノロジー社、アルカテル・オプトロニクス社の製品と互換性を持っています。 また、本トランシーバの電気インタフェースの詳細はOIF(*5)(Optical Internetworking Forum)の規格(99.102.5)に準拠しています。 本製品では、送信部の多重化回路、クロック発生回路、受信部の分離回路と光送受信回路を89 ×114×18mm3の小型モジュールケースに集積化しています。この実現のため高速低消費電力であ るシリコンゲルマニウムICを使用しています。また、送信部には12km伝送用に新しく開発した 1310nmの直接変調 DFB(*6)(Distributed Feed Back)レーザモジュール、40km伝送用には1550nm のレーザモジュールを用いています。そのため、小型・低消費電力化を実現、大容量光・IPネッ トワークの構築に最適です。 なお、本製品は7月11日から幕張メッセで開催されるインターオプトショー2000に出展され ます。 (*1)DWDM(Dense Wavelength Division MultiPlexing):高密度波長分割多重 (*2)IP(Internet Protocol):インターネットを構成する通信機器が共通に使用する通信 プロトコル (*3)ITU(International Telecommunication Union):国際電気通信連合 (*4)SONET(Synchronous Optical Network):北米の光同期伝送網 (*5)OIF(Optical Interworking Forum):光関係技術を推進する業界団体 (*6)DFB(Distributed Feed Back):分布帰還型
以上
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WRITTEN BY Corporate Communications Division |