日立製作所 通信・社会システムグループ(グループ長&CEO:林將章)は、このたび、Alcatel
社とJDS-Uniphase社との間で締結されている「波長モニタ付きDWDM(*1)レーザダイオード
モジュール」に関するマルチソースアグリーメントに参画しました。
本マルチソースアグリーメントは、ユーザサイドにおける標準化モジュール採用の選択肢拡大を図
ることを目的とした、上記レーザダイオードモジュールの外形寸法、基本的なピン配置と機能及び
光/電気のインタフェース仕様の標準化を図るものです。
インターネットに代表される最近のデータ通信需要の増大により、それを支えるWDMシステムの
伝送容量も拡大しつつあります。この拡大要求に応えるため、システムの波長チャネル数は増大し、
波長間隔も100GHz、50GHzへと狭まるなど、一層の高密度化が進んでいます。
このような高密度なWDMシステムを実現するためには、発光波長を長期間にわたって一定化させ
ることが必要です。その波長安定を実現させる技術として、波長モニタ装置を使って発光装置に帰
還をかける方式があり、これらを一つに小型化した「波長モニタ付きDWDMレーザダイオードモ
ジュール」の供給と規格統一化がユーザ、サプライヤ双方の観点から強く望まれてきました。
当社では、平成5年から独自インターフェース仕様の「2.5Gbit/s 光伝送モジュール」や
「2.5Gbit/s DWDMレーザダイオードモジュール」を他社に先駆けて製品化・量産出荷するなど、
常に業界をリードしてきました。
今後の更なる需要増大が見込まれる本製品群の市場貢献度を目的として、本マルチソースアグリ
ーメントに参画し、7月中旬に、本仕様に準拠した「波長モニタ付きDWDMレーザダイオードモジュ
ール」を製品化する予定です。今回の仕様の統一により、光送信機に大幅な設計変更を加えること
なく波長モニタ機能を付加させることができ、システムの小型化、コストと時間の節約が期待でき
ます。
1* DWDM(Dense Wavelength Division Multiplexing):高密度波長分割多重
以上
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