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平成12年6月22日
日産火災と日立製作所が情報システムの
戦略的アウトソーシングで合意
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  日産火災海上保険株式会社と株式会社日立製作所は、日産火災の情報システム業務を日立製作所に全面
的にアウトソーシングすることで合意しました。

  今回の合意によって、日産火災は情報システム業務を、情報戦略企画、事務企画、予算管理業務のコア
業務と、システム開発・保守、事務運用等の非コア業務に分類し、全ての非コア業務を日立製作所にアウ
トソーシングします。ネットワークやシステムの運用だけでなく、システム開発・事務運用等も含めた情
報システム分野全体を対象とし、大規模な要員を本業に回帰させる「戦略的アウトソーシング」は損害保
険業界としては国内初めてです。契約期間は10年間、情報システムコストを最大20%程度削減できる
見込みで、アウトソーシング開始は来年度を予定しており、両社は今後詳細を詰めていきます。
  また、日立製作所内に日産火災アウトソーシングサービスを遂行するのための新組織を設置し、日産火
災の仙台コンピューターセンター、調布センターをアウトソーシングセンターとして日立が継続して運用
します。コンピューター運用を行う仙台コンピュータセンターについては、日産火災アウトソーシングサ
ービスに加え、日立製作所のアウトソーシングサービスの拠点として新規ユーザの運用にも活用していき
ます。  

  日産火災は、平成11年度にスタートした中期経営計画の「企業基盤の強化」「低コスト構造の構築」
の大命題を達成するために、情報システム部門および事務部門の「戦略的アウトソーシング」を実施する
ことにより、以下具体課題の実現を目指しています。
   (1)情報システム・事務部門要員の経営戦略的分野への投入。
   (2)最先端技術導入による情報システム開発のスピードアップ・品質の向上。
   (3)情報システム関連コストの削減。  
  今後日産火災の保険ノウハウ・保険技術と日立製作所のITを連携し、両社で日産火災の情報システム
を構築し、新たな事務スキーム、インターネット保険販売、インターネットビジネスモデル等の開発に着
手し、顧客・代理店向けサービスの一層の向上を図ります。

  日立製作所は、昨年11月に発表した中期経営計画「i.e.HITACHIプラン」の経営ビジョンである
「お客様の価値を創造するベストソリューション・パートナー」を目指し、サービス事業を強化していま
す。今回の日産火災とのトータルなアウトソーシングサービスに関する合意も、同プランに基づいたもの
であり、今後は今回のアウトソーシングのノウハウを活かし、新たなビジネスモデルの創出や、保険業向
けのASP事業を日産火災と共同で開発していく予定です。

             
                                                                                        以上




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