株式会社日立製作所（社長：庄山悦彦 以下日立）と、日本オラクル株式会社（社長：佐野力
以下日本オラクル）は、高い信頼性とTCO（Total Cost of Ownership）の削減を実現する次世
代のシステム基盤であるSAN（Storage Area Network）の分野で提携することとなりました。
本提携により両社は、日立が培ってきた高性能、高信頼ストレージ技術と、「Oracle8ｉ」をは
じめとする日本オラクルのもつインターネットに対応したデータベース技術を融合することによ
って、ユーザーに最適なソリューションを提供していきます。
インターネットの普及に伴って、膨大な情報が「安く」「早く」入手できるようになるにつれ、
ネットワーク上を流れるデータ量は飛躍的に増大しています。企業が、これからの競争を勝ち抜
くためには、これらの膨大なデータを迅速に分析することによって価値を見出し、そこから抽出
された情報をタイムリーに事業戦略に反映させていく必要があります。そのためには、各システ
ムに分散されているデータを一元的に管理することが最も重要な条件であり、これらを実現する
技術に関した市場ニーズも高まりをみせています。
ＳＡＮは、複数のサーバやストレージをファイバチャネルによって接続したネットワークで、情
報の共有、一元管理・運用、入出力性能の大幅向上を実現するストレージ専用のオープンなネット
ワークです。両社では、今後、ＳＡＮに対する需要が大幅に伸長するとともに、年間を通しての無
停止環境の実現など、高性能・高信頼への要求がよりいっそう強くなると考え、今般、両社のもつ
高い技術力を融合することによって、ユーザーニーズに適合したソリューションを提供していくこ
とで合意したものです。
今回の提携の第一弾として、両社は共同で「日立−オラクルＳＡＮソリューションテクノロジー
センター」を５月２５日付で開設します。本センターには両社の専任技術者をおき、ＳＡＮ対応大
容量磁気ディスク装置をはじめとする日立のストレージシステムと、「Oracle8ｉ」を始めとする
日本オラクルのデータベースマネージメントシステムを組み合わせたミッションクリティカルな環
境におけるオンラインバックアップの検証などを行います。また、本センターでは、共同検証を行
ったＳＡＮソリューションの内容、推薦構成のドキュメント化などノウハウの蓄積を図るとともに、
共同でＷｅｂサイトを運用して、最新のソリューションの提案を促進するための構成例、事例等の
情報発信や、ユーザーからの個別の問い合わせに対応するなど、共同マーケティング活動を展開し
ていきます。
今後両社では、ＩＤＣ（Internet Data Center）、ＡＳＰ（Application Service Provider）
をはじめとする各業種対応のソリューションテンプレートを作成し、主要産業における普及を目指
した取り組みを進めていきます。
■ 本提携に基づく協業の内容
両社は、当面下記の項目を中心に協業を進め、今後段階的に協業範囲の拡充を図ります。
（１）「日立−オラクル ＳＡＮソリューションテクノロジーセンター」を設立し、以下の活動
を行います。
(1) ＳＡＮソリューションの開発と検証
(2) ＳＡＮソリューション技術・ノウハウの蓄積
(3) ＳＡＮソリューションＷｅｂサイトの立ち上げによる情報発信
（ＳＡＮソリューションの提案構成例、国内ユーザー事例、米国先進事例の紹介等）
(4) ＳＡＮソリューションサポート／問合せ窓口の設置
（２) ＳＡＮソリューションの共同プロモーション
(1)共同セミナー及び広告活動の実施
(2)ユーザー開拓などのマーケティング活動の実施
以上
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