株式会社 日立製作所 産業システムグループ(グループ長&CEO:別府 孝祐)は、このたび、
製造業の研究者や設計者を対象に、社内7つの研究所にてこれまで蓄積してきた技術・ノウハ
ウを活用し、インターネットを通じて、技術情報の発信から、技術相談、研究・設計・開発プ
ロセス上の問題解決まで顧客の研究・開発をトータルに支援する新しいサービス事業を5月1
2日から開始します。
本サービスでは、ポータルサイト「i-engineering」(intellectual engineering)を設置
し、この「i-engineering」を通じての会員登録や、サービスの利用申込みはもちろん、最新
のサービスメニュー情報の発信や、実際のサービスの提供等も行います。
*i-engineeringのURL:http://www.i-eng.hitachi.co.jp
*ポータルサイト:最新のニュースや株価、検索用のウィンドウなどが総合的に揃ったペー
ジで、インターネットを利用する際に最初に開くホームページ。ポータルとは、英語で
「正門」「玄関」等の意味。
インターネットの普及やビジネスの世界におけるグローバル競争時代の到来等を背景に、
社会の動きはますます加速し、製造業においても市場のスピーディーな動きに応じた製品開
発が必要となってきています。一方企業の研究・開発・設計者は、「作りたい製品に必要な
技術を開発する時間がない」「設計・試作に必要な設備や設計評価の手段がない」等技術的
課題や問題点を抱えているケースも多く、これらを早期に解決することが求められています。
こうしたニーズに対応し、日立では、社内の7研究所でこれまでに蓄積してきた、技術・
ノウハウをベースに、インターネットを通じた顧客への技術支援サービスを提供します。
サービスの展開にあたり、ポータルサイト「i-engineering」を設置し、設計・開発の一連
のプロセスである、「Plan(着想)」「Do(設計・試作)」「See(評価)」の各フェーズにつ
いて、技術情報の提供から、技術相談、問題解決まで、顧客である技術者をトータルに支援
するサービスを行います。
5月のサービス開始時には、日立研究所の高機能・高性能モータの試作サービスや、機械
研究所が長年にわたり蓄積してきた、静音化技術や低振動・耐震化技術等、幅広い機械系技
術・ノウハウを活かし、顧客の多様なニーズに対応するサービス、生産技術研究所で研究さ
れ当社内の事業所で利用されている製品のリサイクル性評価のサービス、デザイン研究所に
よるソフトウェアの設計・開発者のためのグラフィカル・ユーザー・インターフェース
(GUI)デザイン教育サービス等のメニューを用意し、さらに今年度中に100コンテンツを
目標にメニューの拡大を図ります。
当社では、昨年11月に中期経営計画「i.e.HITACHI(*)プラン」を発表し、「製造業」
から知識と情報技術をベースにした「ベスト・ソリューション・パートナー」へと事業をシ
フトしていく方針を明らかにしています。
今回の技術支援サービスは、こうした方針の具体的な施策の1つであり、今後は日立グル
ープや、大学、研究機関等からも広く技術・ノウハウを募り、順次サービスメニューに加え
ることで、事業規模の拡大を図ります。
尚、産業システムグループでは、本サービスの企画/運営を担当する「i.エンジニアリ
ングビジネスセンター」を3月21日付けで新設しました。本サービスは、この「i.エン
ジニアリングビジネスセンター」と、社内の7つの研究所、ならびにこれらを束ねる研究開
発本部が連携しながら推進していきます。
*i.e.HITACHI:i.e.はinformation electronicsの略語。情報エレクトロニクスをドライ
ビングフォースとして日立を変えていく、すなわちベストソリューションパートナーにな
るというメッセージをこめています。同時に英語の略語で"That's"を意味します。
<利用方法>
・「i-engineering」は、一般向けサイトと会員向けサイトとがあります。会員になるため
の、入会金や会費は不要で、Webから申し込みが可能です。会員は、一般には提供してい
ないサービスも受けられます。
・まず「i-engineering」(http://www.i-eng.hitachi.co.jp)にアクセスし、希望のメ
ニューを選び、Webから利用申込みを行います。
・ 技術相談は、サービス内容に応じ、料金を個別に見積もります。
<ノウハウを提供する研究所の一覧>
中央研究所、基礎研究所、日立研究所、機械研究所、生産技術研究所、システム開発研究所、
デザイン研究所
(注)「i-engineering」は(株)日立製作所の商標です。
以 上
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