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平成12年5月9日
DWDMシステム関連製品のラインナップを強化
−通信事業者、ISP、企業向けに
高速かつ高信頼の光IPネットワークシステムを提供−
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 日立製作所 通信・社会システムグループ(グループ長&CEO林將章)は、このたび通信事業者、
ISP(*1)、企業の光IPネットワーク(バックボーン)構築に最適な、高速かつ高信頼のDWDM
(*2)システム関連製品のラインナップを強化し(DWDMシステム:1機種機能拡張、2機種製品
化、トランスペアレント多重システム:1機種製品化)、5月10日より販売を開始します。
 具体的には、通信事業者やISPが構築する大規模ネットワーク向けシステムとして、日立DWDM
システム「AMN6100」を更なる大容量、長距離伝送のニーズに対応した機能拡張を行いました。
また既存のネットワークを効率よく「AMN6100」に接続させるシステムとして、日立トランスペ
アレントMUXシステム「AMN4100」を製品化し、柔軟な大規模ネットワークの構築を支援します。
 上記に加え、中小容量規模の伝送が可能な日立DWDMシステム「AMN601S」、「AMN601A」もそ
れぞれ製品化しました。今後日立は大容量から小容量までのきめこまかいラインアップを用意
することで、ユーザーのネットワーク環境・要望にあわせたDWDMシステムを提供していきます。

 近年のインターネット/イントラネットの急速な普及により、ネットワークにおけるデータ
(IP)通信量が飛躍的に増加しています。こうした動きに対応するために、インターネットを支
えるための超大容量光伝送技術や超高速IPルータ技術を組合せた大規模光IPネットワークの需要
が高まっています。DWDMシステムは(超大容量光伝送技術を用いた)大規模光IPネットワークの
中核を担う不可欠なシステムとなっています。DWDMの市場は現在北米を中心に立ち上がっていま
すが、2003年には全世界で約60億ドルに達するとみられています。日本では現在中容量を
中心に導入が進んでいますが、今後は大容量・小容量といったシステムのニーズも高まるものと
思われます。

 こうしたニーズをふまえ、このたび「AMN6100」を機能拡張、「AMN4100」、「AMN601S」、
「AMN601A」を製品化することにより、北米で実績のある最先端の光伝送技術を採用した、大容
量から小容量まできめこまかいDWDMシステム提供を開始します。
 「AMN6100」は、現在10G bit/s対応の最大32チャネルまで波長を拡大できる大容量DWDMシス
テムです。このたびOptical Add/Drop Multiplexer (OADM)機能(*3)を追加しました。この
機能を光中継局に付加することにより、導入コストを大幅に節減できます。将来的には、ITU-T 
Grid(*4) を50GHz波長間隔にする事により更に最大128チャネル (1.28 T bit/s)まで拡大可
能で1,200km超長距離伝送が可能となる予定です。

 「AMN4100」は、600M bit/sや2.5G bit/sの伝送装置の入力を10G bit/s用のチャネルに多重
化し、「AMN6100」に接続するトランスペアレント多重システムです。これにより、入力信号に
頼らず10G bit/sの伝送帯域の最大活用が可能となり、より柔軟な大容量光バックボーンの構築
を実現します。
 「AMN601S」は、2.5G bit/s×32波対応のDWDMシステムで、中容量伝送システムを必要とする
通信事業者やISPに適しています。2.5 G bit/sだけでなく、600 Mbit/s、 150 Mbit/s、 ギガ
ビットイーサネットの多重が可能です。これら4種の信号スピードを1種類の基板で実現できるた
め、事業者はニーズに合わせて伝送容量を拡大していくことが可能になります。 
 「AMN601A」は2.5G bit/s×16波対応のDWDMシステムで、小容量伝送システムを必要とする通
信事業者やISP、企業に適しています。2.5 G bit/s、600 Mbit/s、150 Mbit/sに加え、ギガビ
ットイーサネット、FDDI等各種LANインターフェースの多重が可能です。

 光伝送分野においては、当社は平成11年より米国の大手キャリアであるGlobal Crossing 
Ltd.社の全米ネットワークシステム構築に貢献し、実績をあげてきました。
 日本では、北米で実績をあげた技術力をもとに、平成11年7月より、日立DWDMシステム
「AMN6100」、日立 10Gbit/s SONET(*5)伝送装置「AMN5192」、ギガビットルータ
「GR2000」を核としたネットワーク基盤を超高速光IPネットワークソリューション
「IP&Optical plaza」として体系化し、キャリア、ISP、企業を対象として提供を開始していま
す。

【出荷時期】
機 種システム価格
(注1)
出 荷 時 期
機能追加AMN6100 OADM機能2000年 第4四半期
AMN6100 1200km超長距離機能2001年 第1四半期
AMN6100 128チャネル多重機能2001年 前半
AMN6100 32ch(現行品)合わせて
180百万円〜
(現在出荷中)
新製品AMN41002000年10月1日
AMN601S150百万円〜2000年10月1日
AMN601A70百万円〜2000年10月1日
*システム価格は、ギガネットイーサポート2ポートの入出力を有するルータ1対向及びそれら
を波長多重するDWDM 1対向の構成を前提にしています。
*AMN6100に関して、OADM機能は2000年第4四半期の出荷、1200km超長距離機能は
2001年第1四半期の出荷、128チャネル多重機能は2001年前半の出荷を予定してい
ます。

(*1)ISP(Internet Service Provider):インターネット接続事業者
(*2)DWDM(Dense Wavelength Division Multiplexing):高密度波長多重
      1本の光ファイバに波長の異なる複数の光信号を多重させて大容量化する光伝送技術
(*3)OADM(Optical Add/Drop Multiplexer):光アッドドロップ多重機能。
   ノードにおいて光信号を挿入(アッド)したり抜取ったり(ドロップ)する機能
(*4)ITU-T Grid:ITU-T(国際電気通信連合)で規定する波長多重用の光波長列
(*5)SONET(Synchronous Optical Network):北米の光同期伝送網




                                    以 上










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