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平成12年4月19日
スーパーテクニカルサーバ「SR8000」が
東京大学物性研究所で稼動開始
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 日立製作所はこのたび、東京大学物性研究所向けにスーパーテクニカルサーバ
「SR8000 モデルF1」を納入し、同研究所のスーパーコンピュータ室にて3
月21日より稼動を開始しています。本システムは、最大理論ピーク性能が720ギガ
フロップス(*1)で、国内でも有数の大規模スーパーコンピュータシステムです。
(*1)ギガフロップス:浮動小数点演算を1秒間に10億回実行する能力

 スーパテクニカルサーバ「SR8000 モデルF1」は、平成12年2月から出荷を開始し
た最新モデルで、理論ピーク性能は6.1テラフロップス(*2)まで対応可能です。
今回納入したシステムは、東京大学柏キャンパスに移転したばかりの同研究所のス
ーパーコンピュータ室に設置され、第一原理電子状態計算、モンテカルロ法、ある
いは分子動力学法など種々の計算法の開発および大規模な応用計算の用途に使用さ
れます。主に理論モデルに基いた数値計算により物質の分子レベルの挙動や金属結
晶の特性等を探求するとともに、新物質開発を物質設計の面から強力に推進してい
きます。
(*2)テラフロップス:浮動小数点演算を1秒間に1兆回実行する能力

  本研究所は全国の物性物理学研究者の共同利用研究所であり、多くのユーザに超
高速の演算能力を提供しています。今回の演算能力の大幅な増強により、物性科学
における計算物理の飛躍的進展が期待されます。

  当社では、1998年5月に従来のベクトル型スーパーコンピュータの持つ実効性能
の高さと、並列コンピュータの持つ高いスケーラビリティを併せ持った、新アーキ
テクチャのコンピュータ スーパーテクニカルサーバ「HITACHI SR8000」を発表し
ました。その後、1999年3月にオフィスや研究室内においてスーパーコンピュータ
クラスの性能を発揮する「SR8000コンパクトモデル」を発表、1999年9月に、世界
最高の理論ピーク性能を実現した「SR8000モデルF1」を発表するなど、「SR8000シ
リーズ」の製品ラインアップの強化を図ってきました。これにより、「SR8000シリ
ーズ」は、1998年の販売開始以来、国内外で幅広く利用され、現在36システムが稼
働しており、その累計理論ピーク性能は約5.6テラフロップスにのぼります。
(受注累計は41システムで、累計理論ピーク性能は約7.9テラフロップスです)

■ 東京大学物性研究所について
 「新物質科学研究部門」、「物性理論研究部門」、「先端領域研究部門」、「極
限環境物性研究部門」、「先端分光研究部門」の5つの研究部門と「軌道放射物性
研究施設」、「中性子散乱研究施設」、「物質設計評価施設」を擁した東京大学附
置全国共同利用研究所であり、全国の物性科学研究者に共同研究の場を提供し、物
性実験のための大型研究設備をその利用に供して、物性科学研究に多大な成果をあ
げています。


                            以 上












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