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平成12年4月18日 |
インターネット・ミッションクリティカル・サーバ 「エンタープライズサーバ MPシリーズ」を強化 −金融ビッグバン、電子行政、大規模データセンタ、 ボーダレスな大競争時代への対応強化− |
日立製作所 情報コンピュータグループ(グループ長&CEO:加藤 孝雄)は、国内向け「エ ンタープライズサーバMP5600シリーズ」に、現行モデルに比べ約1.5〜1.7倍の性 能向上を図った8モデルをはじめとする9モデルを追加し、4月19日より発売します。 また、あわせてオペレーティングシステムとして大幅な機能向上を図った「VOS3/FS*」 と大規模システム運用サービスの販売を開始します。 本シリーズは、急速に進展するインターネットを活用したユーザーの業務効率向上や新事業 創造のニーズに応え、さらに業界再編や電子行政などの動きに対応する、新しい利用形態に適 した大規模エンタープライズサーバソリューションの中核サーバです。 *VOS3/FS:Virtual-storage Operating System 3/Forefront System Product インターネット上での取引拡大、規制緩和による業界再編や異業種参入、行政における手続 きの電子化などの動きが進展する中、データセンタの大規模化や、データ量の飛躍的な増加が 顕著になってきています。これに伴ない、大規模、複雑化するデータセンタにおける運用、管 理コストの増加や、大量の電子データの効率的な管理に加え、新サービス展開に向けた迅速な 対応が課題となっており、これらに対応したミッションクリティカルなWebビジネスサーバへ のニーズが高まっています。 こうした市場環境をふまえ、当社では、「エンタープライズサーバ MP5600シリーズ」のラ インアップを拡大し、金融ビックバンや電子行政、大規模データセンタなど、ネットワーク上 で大量のデータ処理が必要な分野向けに提供するサーバソリューションの強化を図ります。 当社では、今後のインターネット時代における新たなITシステム構築に向けたサーバ戦略と して、1月には、IA-64サーバ戦略の開発意向・ロードマップを公表し、また、高速・高信頼 のIPネットワーク対応ルータGR2000シリーズの強化発表を行い、インターネット時代に対応し たエンタープライズシステムプラットフォームを充実してきました。さらに今回のシリーズ強 化によって、大型コンピュータに保有されている既存のデータベースや業務資産をより一層有 効に活用できるようになり、お客さまのインターネットビジネス拡大を強力にサポートします。 当社では、今後のインターネット時代における基幹エンタープライズサーバとしてのさらな る機能強化を目的に、世界最高水準の高性能プロセッサの開発や、64ビットアドレス拡張を はじめ、SANや高速ネットワーク接続などによるオープン対応の強化など、顧客ニーズに合わ せた継続的なプラットフォームの強化を図っていきます。 【「MPシリーズ」が実現するサーバソリューション】 (1)金融ビッグバンなどを背景とした、大型システム統合、連携への対応強化 既存システム資産を活用したシステム統合や効率的なIT投資を図るための高信頼なシステ ムインテグレーション基盤として、Hub&Spokeアーキテクチャを採用したメッセージ Hub on TMS−4V/SPを提供します。これにより各種システムを有機的に連携し、 勘定系を含めた複数の業務において信頼性の向上と迅速な対応が可能となります。なお、これ らの強化機能は、金融業務ソリューション「Solutionmax for Finance」において提供して いきます。 (2)電子行政などに向けた高信頼な大規模情報管理基盤への対応 電子申請書類等の情報管理への対応としてHiRDB on XDM(XDM/RD E2)を強化し、高信頼情 報管理DBサーバ基盤機能を提供するとともに、プロセッサ内の内蔵暗号機構(RSA暗号1,024 ビット)でセキュリティ機能を強化することにより高信頼なシステムを提供します。これらの 強化機能は、電子行政ソリューション「Solutionmax for CyberGovernment」において提供 していきます。 (3)大規模データセンタへの対応強化 大規模化、異機種システムの混在化(ヘテロ環境)が進展するシステム環境において、シ ステム運用、ストレージ管理、データベース運用を一元化する機能を強化しました。 具体的には、以下の新機能を提供することにより、大規模システムの統合を支援し、ヘテ ロ環境でのシームレスな運用によるTCO削減を可能にします。 (i)JP1」の統一操作によるMPシリーズと異種サーバの監視、ジョブ運用機能 (ii)SAN(Storage Area Network)を適用した異種サーバ間の高速データ(ファイル, DB)交換機能 (iii)VOS3 XDMとオープン環境でのHiRDBの統一API さらに日立Webサーバを強化し、VOS3ホスト上のDBを活用した高信頼・高性能な Webアプリケーションの開発・実行を実現します。また、エンドユーザへのサービス向上 として、ホスト帳票のWebブラウザからのリアルタイム検索表示機能等を提供することに より、ミッションクリティカルな業務を可能にします。 【新製品の概要】 (1)「VOS3/FS」の機能強化: 高性能・高信頼メッセージHub機能をVOS3/FS上で提供し、金融ビッグバンに向 けた新サービスに即応するための柔軟なシステム間連携やシステム拡張を実現します。また、 膨大な文書等を効率よく管理するためのオブジェクトリレーショナル機能を提供し、複雑な データをSQLで容易に操作できます。さらに、既存のデータベースを活用してユーザーの インターネットビジネス拡大を実現するデータセンタへの対応強化を図りました。UNIX、 Windows NTやVOS3/FSの異種サーバで構成される大規模データセンタにおい て、シームレスなジョブの統合運用や一元操作を実現します。また、VOS3/FS上の Web,CORBA環境の業務プログラムからXDM データベースへの柔軟なアクセスを可 能とします。 (2)「MPシリーズ」の強化: 「MP5600EX」の現行モデルに比べ約1.5〜1.7倍性能向上を図った8モデル をはじめ、新たに計9モデルを「MP5600EX」に追加するほか、論理入出力装置台数 を拡大し、システム統合、データセンタに向けた機能強化を図りました。 また、ファイバーチャネルのサポート(開発意向表明)により、今後の高性能ストレージ 装置や、SANに対応できるシステム強化を図ります。 (3)ソリューションサービス: 大規模システム運用サービスの拡充として、エンタープライズシステム向けのシステム障 害監視サービスを提供する「IT-Field Service」や、「オンライン連続稼働支援サービス」 を提供します。 【価格、出荷時期】 1.VOS3/FS関連プロダクト (1)VOS3/FS−JSS3 ・価格(月額) :115万5千円 ・出荷時期 :平成12年9月より (2) VOS3/FS−JSS4 ・価格(月額) :127万5千円 ・出荷時期 :平成12年9月より (3)XDM/RD E2 ・価格(月額) :45万円 ・出荷時期 :平成13年3月より 注) VOS3/FS関連プロダクトは、MP5600/100EX使用時の料金です。 2.プロセッサ (1)MP5600EX 新モデル ・価格(月額) :720万円より ・出荷時期 :平成12年9月より ■他社商品名称に関する表示 ・UNIXは、X/Open Company Limitedが独占的にライセンスしている米国ならびに他の国に おける登録商標です。 ・Microsoft、Windows NTは、米国Microsoft Corp.の米国およびその他の国における登録 商標です。 以 上 |
WRITTEN BY Secretary's Office |