日立製作所 金融・流通システムグループ(グループ長&CEO: 小野 功)は、このたび
MPEG-4(*1)に準拠した映像の編集から配信までトータルにサポートする映像情報システム
「MEDIAHALL(メディアホール)」において、新たにリアルタイムエンコード、インターネッ
ト対応などの新機能を追加し、5月8日から順次出荷を開始します。これにより、インター
ネットを利用したライブ映像のリアルタイム配信やVOD(ビデオ・オン・デマンド)システム
の構築が可能となります。また、映像教育や映像ライブラリ向け映像システムの導入コンサ
ルティングから構築、稼動までトータルにサポートする構築支援サービスを新たに開始しま
す。
映像・通信技術の発達により、教育、公共サービス、映像ライブラリ、販売促進など様々
な分野においてマルチメディアを実現する映像情報配信システムが求められています。99年
8月に国際標準化された映像フォーマットMPEG-4は、Windows 2000でデコーダが標準添付
され、次世代移動通信システムIMT−2000でも映像フォーマットにMPEG-4が採用されるなど、
インターネットやモバイル通信への活用が見込まれています。また、いくつかの放送局では
MPEG-4を活用した膨大な映像コンテンツの蓄積・管理計画があるなど、幅広い分野で活用さ
れることが予想されます。
日立は、ISO(*2)/IEC (*3)のメンバーとして、MPEG-4の仕様策定を積極的に推進し
てきました。また、昨年3月からMPEG-4準拠の映像情報システム「MEDIAHALL」を業界に先駆
けて提供し、MINCS-UH(大学病院間衛星通信ネットワークシステム)において「MEDIAHALL」
を利用した映像配信が行なわれるなど、MPEG-4を活用する映像システムの普及につとめてき
ました。
今回の機能追加により、従来イントラネットなどに限定されていた映像配信システムが、
インターネットやモバイル通信上で実現できます。新たに追加する「リアルタイムエンコー
ダ」は、ビデオカメラやTV放送などから入力されるアナログ映像をリアルタイムでMPEG-4デ
ータにエンコードします。映像配信ソフトウェアの「VideonetIV Ver2」と連携すれば、ラ
イブ映像をインターネット経由でPCに配信する監視システムや、ライブ配信システムが構
築できます。また、「VideonetIV Ver2」には、ネットワークの負荷を抑え映像を多数の端
末に同時配信するマルチキャスト配信機能も追加しました。さらに、複数の「VideonetIV
Ver2」を連携させることで、視聴者のコンテンツの選択肢を広げるビデオサーバ連携機能を
新たに採用しています。
(*1) MPEG-4:Moving Picture Experts Group Phase4:マルチメディア符号化の国際
標準規格で下記の特徴を持つ
・ 従来の標準(MPEG1/2)と比較して、映像、音声圧縮技術の性能が向上
・ 低いビットレートから比較的高いビットレートの映像まで1つの標準規格で扱う
ことが可能
(*2) ISO:International Organization for Standization 国際標準化機構
(*3) IEC:International Electrotechnical Commission 国際電気標準化会議
■新製品/サービスの価格・出荷/提供開始時
製品/サービス名 | 価格 | 出荷開始時期 |
MEDIAHALL/リアルタイムエンコーダ | 50万円 | 平成12年5月8日より順次 |
MEDIAHALL/VideonetIV Ver2 | 150万円〜 |
MEDIAHALL/MPEG-4コンバータ | 50万円 |
MEDIAHALL/MPEG-4動画カッター | 50万円 | 平成12年7月3日 |
MEDIAHALL映像教育システム構築支援サービス | 個別見積り | 平成12年5月8日 |
MEDIAHALLリアルタイム映像配信システム構築支援サービス |
MEDIAHALL アーカイブシステム構築支援サービス |
MEDIAHALL プロモーションシステム構築支援サービス |
■他社商品名称に関する表示
・Windowsは、米国Microsoft Corp.の米国およびその他の国における登録商標です。
・Microsoft(R) Windows(R) 2000は、米国Microsoft Corp.の商品名称です。
・Windows(R)の正式名称は、Microsoft(R) Windows(R) Operating Systemです。
以 上
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