日立製作所は、このたび、金融機関向けソリューション「Solutionmax　for　Finance営業店シス
テムソリューション」の新たなサービスとして、「印鑑検索システムアウトソーシングサービス」を
商品化し、３月３日から販売を開始します。
　本サービスは、「印影移行登録アウトソーシングサービス」と「電子印影管理業務アウトソーシン
グサービス」により構成されています。当社がこれまでシステムを提供してきた富士銀行、東京三菱
銀行、三和銀行（銀行コード順）などをはじめとした都市銀行や地方銀行、信用金庫など幅広い金融
機関における豊富な印鑑検索システムの稼動実績をもとに印鑑業務に関わるプロセスを分析、標準化
し、企画・構築から機器・ソフトウェアなどのリソース提供、運用管理までを一貫して請け負うアウ
トソーシングサービスです。
　金融商品販売規制の緩和など金融ビッグバンの急速な進展に伴い、金融業界の競争はより一層激し
さを増しており、営業店では、IT(情報技術)の有効利用や集中処理による事務コストの削減など徹底
した業務システムの合理化や、顧客サービスの向上による競争力の強化などが急務となっています。

　当社では、平成10年8月より「Solutionmax　for　Finance営業店システムソリューション」を提
供しており、この中で、印鑑票の電子化やデータベースによる一元管理、全店のネットワーク化を実
現する印鑑検索システムを提供しています。本システムは、印鑑登録処理をセンターで集中管理する
ことで管理・保管業務を軽減し、印鑑簿運用コストを低減するとともに、副印鑑廃止による通帳紛失、
盗難時の印鑑偽造防止などのセキュリティを向上し、さらには、全国どこの営業店でも口座開設店と
同じ取引ができるなどの顧客サービスの向上を実現するものとして、都市銀行をはじめとして幅広い
金融機関に採用されています。

　今回、この印鑑検索システムの構築・運用を通して培ったノウハウと実績ある運用技術を活かし、
企画・構築から初期登録、機器・ソフトウェア等のリソース提供、運用管理までを一貫して請け負う
「印鑑検索システムアウトソーシングサービス」を新たにメニュー化しました。「印影移行登録アウ
トソーシングサービス」と「電子印影管理業務アウトソーシングサービス」からなる新サービスによ
り、ユーザーは、システム導入時の初期投資コストや固定資産などの機器管理、運用時のコストなど
を大幅に低減することが可能になります。
　「印影移行登録アウトソーシングサービス」では、非接触型高速イメージスキャナを印鑑票読み取
り装置に採用しているため、印鑑票全体の２０％以上を占める折れ、毛羽立ち、破れ等の保存状態の
悪い印鑑票もそのまま登録することができ、大切な原簿を傷めることもありません。また、初期登録
時には、数十万から数千万件におよぶ印鑑票の電子化作業が発生しますが、豊富な登録実績をもった
専門スタッフにより、正確かつ短期間で移行作業を行います。

　「電子印影管理業務アウトソーシングサービス」では、印鑑検索システムの豊富な稼動実績をもと
に印鑑業務に関わるプロセスを標準化しているため、顧客センタでのシステム構築から本番稼動まで、
短期間で確実に実現します。また、日々発生する印鑑登録、勘定系データのバッチによる反映、デー
タベースのバックアップなども専門的なスキルをもった運用スタッフが対応するため、金融機関にお
ける専門のシステム要員の育成が不要になります。さらに、今後は、複数の金融機関の印鑑管理業務
を支援する共同センタの運営を検討するとともに、イメージ処理技術をキーテクノロジーとした金融
機関向けソリューションサービスの拡充を図って行きます。

■販売目標
　・印影移行登録アウトソーシングサービス：３年間で５０金融機関
　・電子印影管理業務アウトソーシングサービス：３年間で５０金融機関

■提供開始時期
　・印影移行登録アウトソーシングサービス：平成１２年４月３日
　・電子印影管理業務アウトソーシングサービス：平成１２年４月３日



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