日立製作所 情報コンピュータグループ (グループ長&CEO:加藤孝雄)は、このたび、インターネット、
イントラネットにおけるネットワークのセキュリティを強化し、また分散拠点やモバイルPCとの安全
な通信を実現するファイアウォール装置「SecureTop」を3月1日より提供開始します。
「SecureTop」は、高性能サーバ「Hitachi Advanced Server HA8000シリーズ」をベースに、業界トッ
プシェア製品である Check Point Software Technologies, Ltd.のファイアウォールソフトウェア
「Check Point Firewall-1」を搭載したファイアウォール装置で、アプライアンスサーバのラインアッ
プとして販売します。
現在、インターネットビジネスや企業でのイントラネットの利用が拡大するにつれて、ネットワーク
に対するセキュリティの確保が益々重要な課題となってきています。ネットワークへの不正なアクセス、
侵入に対する防御が不十分であれば、重要な情報やデータの流出、破壊、改竄などにつながり、お客様
の大切な資産が危険にさらされることになります。さらには、社会的な信用問題にもつながりかねない
など、多大な損害を被る可能性があります。
当社では、「インターネットビジネスを“より簡単に”」と言うコンセプトで、高信頼のインフラを
構築するハードウェア、高度なサービスを実現するソフトウェアおよびユーザーをバックアップするサ
ービス・サポートの3つをまとめて1つのパッケージにした、目的別の専用装置であるアプライアンス
サーバを製品化しています。
今回発表する「SecureTop」では、ユーザーのセキュリティポリシーに基づいてネットワークへのアク
セスを制御することが可能となり、外部および内部からのアクセスに対してきめ細かなセキュリティを
設定することができます。また、認証機能、アドレス変換機能、コンテンツセキュリティ機能などと組
み合わせることで、より強固なセキュリティを実現することができます。さらに、VPN(Virtual Pri
vate Network)機能もサポートされていますので、インターネット上を流れる情報の暗号化が可能です。
これにより、他者による情報の盗み見を防ぐことができるので、インターネットを経由した分散拠点や
モバイルPCとのコミュニケーションを安全に行うことができます。
当社では、「HA8000シリーズ」をベースにしたインターネット専用装置の提供等により、インターネ
ットシステムの構築をサポートするとともに、セキュリティ製品/サービス体系「Secureplaza(セキュ
アプラザ)」のコンセプトのもとで、ハードウェア、ソフトウェア、サービスのメニューをそろえてま
いりました。今回の「SecureTop」の発売もこのコンセプトに基づいたものであり、今後も幅広いソリュ
ーションを提供していきます。
■新製品の価格・出荷時期
(1) HA8000/SecureTop(ファイアウォール装置)
<ノード数*により価格が異なります> (税別)
・25ノード 1,701,000円
・50ノード 2,117,000円
・100ノード 2,722,000円
・250ノード 3,226,000円
・無制限 5,286,000円
*ノード数とは、Firewall-1の内側に存在する機器(PC、WS、ルータ、ネットワークプリンタなど)
がもつIPアドレスの数のことです。
(2) 各種サービス
・Firewall-1 サポートサービス 基本サービス ノード数25:110,000円/年
(ノード数により価格が異なります)
・Solaris x86 サポートサービス 基本サービス 50,000円/年
・インターネットファイアウォール構築サポート 個別見積
・SCBANK セキュリティサーバ構築セット(ソフトウェアタイプ Firewall-1) 個別見積
(3) 出荷時期:3月1日
■新製品の特徴
1.導入・運用が簡単
運用に必要となるソフトウェア(OS、Firewall-1)をあらかじめサーバにインストールした専用装
置であることから、簡単にセキュリティ環境を整えることができます。また、基本動作の確認や必要
なパッチの適用も出荷時に済ませており、設置後すぐに使用することができます。
さらに、グラフィカルなユーザーインターフェースを用いていることから、セキュリティポリシー
の設定や各種の管理・アクセスログの確認などを簡単に行えるため、導入から運用まで使いやすい環
境を提供しています。
2.本格的なセキュリティ機能
(1)アクセス制御機能
アクセス制御に関して高く評価されているステートフルインスペクション技術を採用することで、
多様なサービスプロトコルに対する高度な透過的セキュリティを実現します。あらかじめ150種類を
こえるプロトコルを定義済みであり、さらにアプリケーション固有の新規プロトコルも追加定義可能
です。
(2)アンチスプーフィング機能
内部マシンになりすましての外部からの侵入を防ぎます。
(3)アドレス変換機能
内部ネットワークのアドレスを隠すための機能です。本機能によりネットワーク内部にプライベー
トネットワークアドレスを利用することができます。
(4)認証機能
外部および内部からネットワークへアクセスしようとするユーザーを認証する機能です。認証では、
ワンタイムパスワードや主要認証サーバとの連携(SecureID、RADIUS、TACACSなど)をサポートする
ことで、多様な認証方式に対応します。
(5)コンテンツセキュリティ機能
HTTP、SMTPなどに対してデータの内容(コンテンツ)をチェックし、好ましくないWEBページへの
アクセス防止、様々な危険からの内部ネットワーク保護を実現します。また、CVP(Content
Vectoring Protocol)準拠のサードパーティー製のプログラムと連携によって、ウィルスチェック機
能などを追加することもできます。
3.VPN機能による分散拠点、モバイル環境でのセキュリティ確保
通信パケットを暗号化することにより、インターネットを仮想的な専用線(VPN:Virtual Private
Network)として手軽に使用することができます。
ファイアウォール同士、またはファイアウォールとクライアントの間で使用することができ、モバ
イルユーザーなどに対して安全なネットワーク環境を提供できます。
■概略仕様
CPU:Pentium(R)III (600MHz)
メモリ:128MB
ディスク容量:9.1GB
LAN:100BASE-TX/10BASE-T×2(ノード数無制限の場合は×3)
OS :日本語 Solaris Intel Platform Edition
ソフトウェア:Check Point Firewall-1 VPN付き
外形寸法:219(W)×535(D)×458(H)mm
重量:約18Kg〜
消費電力:75W(最大値177W)
■他社商標注記
・Pentiumは、米国Intel Corporationの登録商標です。
・Check Point Software Technologies, Check Point, Firewall-1は、
Check Point Software Technologies,Ltd. の商標または登録商標です。
・その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。
以 上
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