株式会社 日立製作所（取締役社長 庄山悦彦）は、課長相当職以上の管理職層を対象に、
人材の時価評価を重視し、実力主義・成果主義を徹底させた新しい人事・処遇制度を平成
１２年４月より導入することを決定しました。新制度では、「i.e.HITACHIプラン」の実現
に向けて社内での意識改革が求められる中で、管理職層が共有すべき価値・行動基準を
「HITACHI VALUE」として制定し、これに基づいて評価した結果を、人材配置、昇進・昇格
等の人事・処遇に連動させます。また、評価のプロセスを開示し、評価結果についても本
人にフィードバックすることにより、透明性の高い人事・処遇制度を目指します。
当社は、平成１０年５月、管理職層までを含めた総合職について、賃金体系の年功反映
部分を圧縮した一貫した処遇体系を導入し、管理職層以外の総合職に対しては、各等級ご
とに職務を明記し、それに基づいて格付けすることによって実力主義の徹底を行いました。
今回、管理職層に対して新たな人事・処遇制度を導入することによって、全総合職に求め
られる行動と評価項目を明確化しました。
昨年１１月に発表した中期経営計画「i.e.HITACHIプラン」において、当社は「ベスト・
ソリューション・パートナー」への変革を経営ビジョンとして示しました。「HITACHI
VALUE」は、経営ビジョンの実現に向けて、当社のリーダーとして管理職層が共有すべき価
値観と行動規準を明示したもので、「顧客満足」、「スピード」、「チャレンジ・変革」、
「人材の育成」など、１０項目から構成されています。新しい人事・処遇制度では、
「HITACHI VALUE」の各項目について行動においての発揮度を「VALUE発揮度」評価として
点数化し、目標管理での成果も加味した上で、人材配置、昇進・昇格等の人事・処遇に連
動させます。
従来の制度では、評価項目は特定せず、年次や資格ごとに一定の年数（一般的に３年か
ら４年）の評価を考慮し、中期的かつ計画的に人材の配置や昇進・昇格等を行っていまし
た。これに対し、新制度では、年次管理を撤廃し、「VALUE発揮度」を絶対的な価値基準と
した人材の時価評価を実施することにより、当年度の評価に基づいた上位職位への任用や
昇格が可能となります。
また、これまでは評価制度や評価のプロセスは非開示としていましたが、新制度につい
ては、透明性を高めることを目的に制度内容を開示することとし、さらに、「VALUE発揮度」
を含めた評価結果についても本人に全面的にフィードバックすることとしました。
新制度の概要については、庄山社長のビデオメッセージによって、全管理職層に伝える
予定です。
当社は、今後も、「i.e.HITACHIプラン」を中心とした経営改革の深化に向けて、人材の
積極的な活用を図っていきます。
以 上
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