株式会社日立製作所 電力・電機グループ(グループ長&CEO:久野 勝邦)は、このたび、伊藤忠
商事株式会社と共同で、中国華北電力集団公司より中国内モンゴル自治区向け大型石炭火力発電設
備60万kW蒸気タービン発電設備2台を受注しました。
発電所が建設される予定の内モンゴル自治区托克托(トカト)市は、北京市の西約450km、石炭埋
蔵量が豊富なジュンガル炭田に近く、今後、電力需要の増加が見込まれる華北地区に近い場所に位
置しています。中国華北電力集団公司では、将来、内モンゴル自治区托克托市に、60万kW発電設備
を6台持つA、B、Cの3発電所を建設し、総容量1,080万kWに及ぶ中国国内最大級の発電基地と
して、高圧送電線にて北京地域へ電力を供給する計画です。
今回受注したプロジェクトは、本計画のうち托克托A発電所第一期工事60万kW発電設備2台にあ
たり、中国国家第9次5ヶ年計画の重点プロジェクトとして、1997年度世界銀行借款4億米ドルを
利用して建設し、2003年〜2004年に運転を開始する予定です。
本プロジェクトは、日本を含む世界の有力発電機器メーカーが多数参加する国際競争入札による
ものでした。当社は、1990年代初頭より火力発電設備分野で技術提携関係にあり、中国最大の発電
機器メーカーの一つである東方電気集団公司との協力によりコストを低減し、また、設備の高効率、
高品質が評価されて、この度の受注に至りました。
中国の石炭火力発電設備市場は急速に大型化、高効率化が進んでおり、当社と伊藤忠商事では、
本案件に引き続き、中国での火力発電設備受注に向けて注力していきます。
以 上
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