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平成12年1月24日
IPネットワークシステム事業を強化
−IPシステム事業部を新設するとともに、
全PBX製品のIP化対応を推進−
#
  日立製作所 通信・社会システムグループ(グループ長&CEO 林將章)は、本年1月6日に、
IPネットワーク事業の強化を目指し、同グループ内にIPシステム事業部を新設しました。当社で
はインターネットインフラ事業を構築するためのイメージコンセプトである「Network Liberation」
をベースに、主にキャリア向けを中心にIPネットワークソリューション事業を進めてきましたが、企
業ネットワークの音声のIP化対応も強化すべく、3月までに「IPトランク」や「IPゲートウェイ」を
製品化し、全てのPBX製品のIP化対応を完了させます。今後、当社では、IPネットワーク事業全体で、
2003年には4,300億円の売上を目指していきます。

 急速なインターネットの普及に伴い、ネットワーク上でのデータトラフィックが飛躍的に増大して
おり、平成12年には音声トラフィックを上回ると予想しています。しかし、現在のネットワークは
必ずしもインターネットへの接続を前提とした仕組みになっていないため、よりインターネットに適
したネットワークを求める声が強まってきており、各キャリアは、よりデータ通信に適したIPネット
ワークの構築を急速に進めています。一方、各企業においてもインターネットやイントラネット事業
への活用が急速に進んでおり、企業ネットワークの分野でもIP対応のニーズが高まっています。特に
企業ネットワークでは、音声をIP化し、データと統合して送受信するVoIPのニーズが高まってきて
います。

 こうしたIPネットワークに対するニーズに対応して、当社では、平成11年4月に、基幹IP開発本
部、8月にIPシステム本部を設立するとともに、11月には3ComR社とIPゲートウェイシステム
に関する提携を行うなど、主に、キャリア向けIPネットワークソリューション事業を展開してきまし
た。本年1月のIPシステム事業部の新設は、こうした事業展開をさらに加速してIPネットワーク事業
の強化を図るものであり、今後は、企業向け通信ネットワーク事業に関してもIP化対応を積極的に展
開していきます。
 3月までに、音声をIPデータに変換してルータに接続し、IPネットワーク上で音声情報を送受信さ
せるシステムとして、No.7共通線信号方式 *1を採用した「IPトランク」「IPゲートウェイ」などの
製品化を行います。また、今後はIPネットワークでの音質の劣化に対する技術的開発、小規模拠点間
の通信に適したプロトコルであるH.323に対応する「IPトランク」や「IPゲートウェイ」の製品化も
進めていく予定です。
*1 No.7共通線信号方式:デジタルネットワークに対応した共通信号方式として、
                  ITU(国際電気通信連合電気通信標準化部門)が検討し、勧告した方式


                                                               以上




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