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平成12年1月20日 |
インターネットビジネスを支える日立ギガビットルータ「GR2000」 新モデル5機種をラインアップ −業界トップクラスの ルーティング処理性能(4,000万パケット/秒)を実現− |
日立製作所 情報コンピュータグループ(グループ長&CEO:加藤孝雄)は、この度、企業ネ ットワークからキャリア/ISP*1ネットワークまで幅広い適用が可能な日立ギガビットルータ 「GR2000」新モデル5機種を製品化し、1月21日より販売を開始します。 今回販売を開始するハイエンドモデル「GR2000-20H」では、業界トップクラスの最大実効性 能4,000万パケット/秒(現行機比約4倍)の超高速IPルーティング処理を実現し、最大10回線の 2.4Gビット/秒の高速回線をサポートしました。また、通信サービス品質(QoS)制御機能を含め 上位機種と同一アーキテクチャによるコンパクトモデルをラインアップし、小・中規模の広域 IP網における高速・高品質なインターネット接続を可能にしました。さらに、MPLS*2、マル チキャスト*3、IPv6*4などのインターネットの最新技術をサポートしました。 近年のインターネット/イントラネットの急激な普及に伴いネットワークトラフィックは著 しく増大しており、中継回線の高速化やアクセス回線の増加が進んでいます。また、ASP*5や データセンタといった共同利用型ネットワークシステムの利用なども活発になってきており、 ネットワークシステムは、ますます拡大・多様化する傾向にあります。さらに、このようなネ ットワーク上には、重要度や特性の異なるさまざまなデータの混在する複合トラフィックが行 き交っているため、ネットワーク間をつなぐルータには、高速・大容量化に加え、センターか らリモート拠点を含めたネットワーク全体で、高い信頼性とQoS制御機能のサポートが要求され ています。 当社は、平成10年10月に国産初のギガビットルータ「GR2000-20/10/4」の3モデルを発売し、 平成11年2月より出荷を開始しました。高速・高信頼をベースとしたQoS制御機能を特徴とする ことで、ユーザーに好評であり、企業およびキャリア/ISPへの導入が加速しています。 また、平成11年7月には、光波長多重装置(DWDM)「AT6100」、10Gビット/秒光伝送装置 「AT5192」、ギガビットルータ「GR2000」を核としたネットワーク基盤を超高速光IPネットワ ークソリューション「IP & Optical plaza」として体系化し、キャリア/ISP、企業を対象と して提供を開始しました。 今回販売する「GR2000」新モデルは、「IP & Optical plaza」を実現するコンポーネントで あり、性能や高度な信頼性と機能を重視したHモデル「GR2000-20H」、「GR2000-10H」、 「GR2000-6H」と、装置のコンパクト性やコストパフォーマンスを重視したSモデル 「GR2000-4S」「GR2000-2S」の5モデルから構成されており、ハイエンドモデルの 「GR2000-20H」では、最大実効性能4,000万パケット/秒のハイパフォーマンスを実現していま す。また、新たにOC-48(2.4Gビット/秒)のPOS回線をはじめとする新たなネットワーク回線のサ ポートや、多回線化を行いました。さらに、同一のアーキテクチャによるラインアップ化で、ネ ットワーク全体の統一QoS制御や安定した相互接続性、保守・運用性を提供し、様々な規模のシ ステムを最適なモデルで構築・拡張できます。今回の新モデル投入により、同一アーキテクチ ャによるシリーズとしては、業界で最も広範なレンジ(50万パケット/秒〜4,000万パケット/秒) をサポートできるラインアップとなりました。 本製品は、MPLS、マルチキャスト、IPv6といった最新のプロトコルに対応しているため、 VPN*6構築やデータ転送の高品質化、ネットワーク/サーバの負荷軽減等が可能です。さらに、 高信頼なバックボーンを実現するため、ホットスタンバイ*7や回線バックアップ等の高速切 替機能を装備し、信頼性の強化も図りました。また、従来からサポートしているルート情報の 検索やQoS制御、フィルタリング、パケット転送のハードウェア処理に加えて、マルチキャスト 等の新機能もハードウェア処理で実行するため、これらの付加機能を多用しても超高速・大容 量なIPパケット転送処理を実現し、高性能できめ細かなトラフィック制御を実現します。 「GR2000」は、今後3年間で10,000台の販売を目標としており、欧米、アジアもターゲット に全世界で販売展開します。
・20H/10H/6H/4Sの価格は「本体」+「10BASE-T/100BASE-TX 8ポート」の構成を前提として います。 ・2Sの価格は「本体」(10BASE-T/100BASE-TX 4ポート 含む)+「BRI(64/128kbps)2回線+ PRI(1.5Mbps)2回線」の構成を前提としています。 ■本文注記 *1)ISP:Internet Service Provider:インターネット接続業者 *2)MPLS: Multiprotocol label switching:パケット(データ)にラベルを付加し、ラベル を用いたハードウェア転送とQoS制御により、高速転送ときめ細かなトラフィック制御を実現する 技術 *3)マルチキャスト: 一つのパケット(データ)を特定かつ複数のコンピュータに同時に送信す る技術 *4)IPv6:Internet Protocol version6:インターネットに接続可能な端末数を拡大するため に、現在のアドレス空間32ビットを128ビットに拡張し、またセキュリティや自動構成等の新機 能を標準装備した次世代インターネットプロトコル *5)ASP:Application Service Provider:インターネットを介してアプリケーションをサービ スとして提供する業者 *6)Virtual Private Network:仮想私設網 *7)ホットスタンバイ:障害時に現用系の装置から予備系の装置に切り替える技術 ■製品情報 インターネット :「ネットワークサービス/製品ホームページ」 アドレスhttp://www.hitachi.co.jp/network/ 以 上
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